高速道路最強なバイク。
ゴールドウイングの快適性を知ってしまうと、その他のバイクは長距離巡行に於いて選択肢からまるで外れてしまうほどの存在感を誇る。
例えば次回の長距離ツーリングは所有しているゴールドウイングで行くかハーレーでいくか、というのは登山に行くのに登山靴で行くかビーチサンダルで行くか位難易度が変わる。
快適なだけではない楽しさ
ただただ快適を追求すると単なる眠たい乗り物になってしまい、その車に乗って遠くに行こうという意欲がわかなくなる。
例えるならアウディだ。
快適だが眠い。運転する気が起きない。
頻繁に連れ出される乗り物には運転する楽しさも必要なんだ。
スポーツや運転の楽しさに振った車は乗っていて楽しい。
だがしかし、楽しいだけで疲れる乗り物だと長距離の運転は厳しい。
例えるならアバルト595コンペだ。
5分以上乗りたいと思わない。
この、人のワガママなココロに対応すべくどちらをどの位のバランスで持たせるかはメーカーも大変頭が痛い所だと思うが、ゴールドウイングは完璧と言っていいほどの仕上がりを見せる。
笑えるほど快適なのに運転して楽しい。
これは本当に凄い。
快適性に期待しまくりだった自分は購入後、想像以上にエンジン音がライダーの耳に届くのでこの音はもっと静かにして欲しいと思っていた。
が、それをやるとアウディになるのだろう。
エアサスのように快適なサスペンションと無振動のハンドルで無風かつエンジン音も無しでは、快適性マニアにはいいが運転している楽しさが無くなると判断したであろうメーカーが、結構盛大な6気筒ボクサーサウンドを轟かせたのは結果として成功だった。
今まで自分は車やバイクは大好きだが運転はそこまで好きではなかった。
特に、遠出するのは帰りの事を考えると億劫になってあまり行かなかった。
それがゴールドウイングになって変わった。
短距離ツーリングばかり一緒に行っていた友人の1人は自分がゴールドウイングを出す予定と聞くと来なくなってしまった。
この日は高速道路9割以上のツーリング。
いつも通りだが。
体のどこも負担がかからないので休憩が不要。
それでも相方に合わせて休憩を入れる。
最近のSAのご飯は一昔に比べて随分美味しくなった。
3月の気温5度のツーリングでも問題なし。
快適。シートヒーターもグリップヒーターもあるし、体に冷たい風も浴びない。
近所の海まで200km以上あるような内陸に住んでいるが、ゴールドウイングがあれば天気の良い日にちょっとそこまでと出かけられる。
今まででは考えられなかった事なんだ。
ゴールドウイングは通常のバイクの4倍の部品数で作られていると言うがそれがただの誇りなだけでなく、実際に機能にプラスになっているところが凄い。
今年も1年間遠出するのに大活躍してくれると思うので、これから訪れる春を楽しみに待ちたい。