
フェラーリのMTとF1マチックの楽しさの違い。
360モデナ6MTと360スパイダーF1。
両方所有してみてそれぞれの魅力と実際についての感想。
トランスミッションによる両者の違い
まず何が違うかって現在では価格が違う。
モノによってはMTの方が2倍以上販売価格が高くなっているがこれは希少性から来るもの。両方運転してみて思うのはMTだから運転して楽しいという訳でも無い。
6MTのガヤルドも同じだったのだがこの頃のMTは冷間時、ギアが渋すぎる。
年式的なモノもあるだろうが。
特に冬の時期は1速や2速に入らなくて、冗談じゃなくて両手でシフトレバーがしなるほど力いっぱい操作して動くようなレベル。
当然それでは機械に負担がかかるため暖気して温まるまでは操作しないことにしている。
自分の周りではいないがネットで検索するとシフトレバーを折ったムルシエラゴ6MTなんかも出てくるのでこの車両に限った問題ではなく、全体的に起こっている事なんだろうと理解。
純正でもかなり音が大きめなこれらの車も20分くらい暖気しておけば割とスムーズに入る。もしくは何回か挑戦してギアが入ったらそのギアのまま変更せず少し温めながら走り続けるとか。1速に入ったらそのまま出発して1→3456のシフトで20-30分運転すると2速にも入るようになったりとかね。信号待ちでもニュートラルに入れると青信号になったときに変速できなくなることがあるから、重いクラッチを踏み続けて1速で待機していたり。
シフトのストロークもやや長めなので手首で決まるって訳でも無いし、正直6MTだから運転が凄い楽しいって訳ではないというのが正直な所。
年式的に古い車なのでいたわりながら優しく操作して乗るのはMTもF1も変わらないという印象。ただ、登坂で少しバックしたい時にクラッチ踏めばそのまま下がるし、運転が上手であれば全く変速ショック無しに運転できるのでこれは最高。
F1マチックはそれが出来ない。
どんなに丁寧に運転しても機械が低速を苦手としている。

F1マチックの魅力
気軽さと高回転の安心感。
自分にはこれが大きい。
まず現代のMT車には当然のようについているヒルホールドなどは一切ないので時折遭遇する半端ない急坂&後ろの車近すぎ問題が発生したときに冷や汗をかかなくて済む。
スーパーカーだと興味本位ですごく近くに来て停車するバイクや車もいる。
そして高回転の変速の安心感。
上限の8500rpmまで回したときのサウンドの美しさは最強の360。
だがシフトダウン時には5速→2速とかの事故が発生する可能性はある。特にシフトゲートの135&246の隣同士の差がもの凄く小さいので初めの頃は2速から3速へ入れようと思ったら5速だったというように他の6MTの感覚で操作すると操作ミスが起こる可能性がある。
高回転でそうなったときに電子的に補助してくれる機能は無いから大変な事になる。
高回転時の変速は特に注意が必要だ。
回転落ちが速いため慣れてないと心理的にも焦るので余計にミスが起こりやすい。
こうした心配や注意がなく、ただパドルシフトを引くだけ。
これはとても安心感。
F1マチックのフェラーリ動画なんか見てれば変速ショックでカメラが揺れるとか、物が落ちたとか騒いでるケースを多々見るがアクセル踏みっぱなしで変速するからだ。
MTがベースでそれを機械がクラッチ操作しているだけって書いてあるだろう。
君はクラッチを使わずMT車を毎日運転するのかね。
変速時、パドルを惹く瞬間にアクセルを抜いてあげれば変速ショックなど発生しない。
そしてブリッピングはなかなか上手。
オンオフの設定などなく常時回転数に応じて盛大にブリッピング。
お陰で燃費も悪くなりそうだがまぁ良し。
MTが上でF1マチックが下みたいな事は全然なくてそれぞれ長所と短所がある。
様々なバイクのMT、ロードスターのMT、セブンのMT、ZのMT、ガヤルドのMT、アウディのMT、MINIのMTなどなど色々乗り比べてもMT自体の操作の楽しさは特段秀でている方ではない。
だけど運転が上手ならF1マチックとは比べ物にならないほど低速でも滑らかな変速で走りを楽しむことが出来るからそういう面ではすごく魅力的。