作り手の想い、乗り手の想い。
ゴールドウイングが素晴らしく、快適性と運転する楽しさが両立されていると思ったので、それを先日ブログの記事に書いた。
するとゴールドウイングのエンジン設計者の目に留まり連絡を頂いた。
1人のバイク乗りとしてこんな嬉しい事はそうそうない。
難しいバランス
特にツアラーという性格を考えれば長距離を快適に走る事が出来る性能が最重要項目。
長距離走行が苦手なツアラーって、遅いレーシングバイクみたいでほとんどその存在自体が根底から揺れる。
だけど、例えばアウディ。
足車に乗っているアウディQ8luxuryはその名の通りアウディSUVのフラッグシップでラグジュアリーに全振りした車。アウディの考えるおもてなしを全部詰め込んだような車だが、その代わり運転するのが超絶つまらない車になっている。
反対にスポーツに全振りした車だと短時間乗っている間は楽しいが、長距離を走るとなると大変厳しい。体が曲がる。バイクでもスーパースポーツは手首の負担が大きく乗った後、数日間は手首の痛みと肩凝りが続く。
楽しいが長時間&回数乗るのが億劫になる。
この両者のバランスを保つのは大変難しい。
なんせ具体的にどっちがどの位の割合がベストなのかは乗り手によっても違う。
にもかかわらずこのゴールドウイングはやってのけた。
ゴールドウイング購入前にはこう思っていた。
きっとどちらかになるだろう。
1 オートマ、無風、快適なツアラー。バック機能も付いてる。きっとすぐに飽きるだろう。
2 気に入ってこれ以外いらないと思うだろう。
答えは言うまでもなく2番。
ゴールドウイング以外はいらないって位好きになっている。
その位乗っていて楽しい。
楽しいのに快適。実用面にも優れている。
素晴らしいセッティングの賜物だと思った。それを以下のブログに書いたのだ。
そうしたらゴールドウイングのエンジンの設計をされた方から連絡を頂いた。
内容の一部は以下に記載。
今日は、ゴールドウイングの記事をお出しになっていらっしゃったのを拝見して、つい、DMを致しました。
私は現行ゴールドウィングのエンジンの初期設計を担当しまして、まさに、快適性と楽しさの高次元な両立を目指して設計しましたので、あまりにもドンピシャなコメントをしていただいて本当に嬉しく思います。エンジンは先代のゴールドウイングからかなり大幅な変更をしているのですが、意図した通りの性格になったこと、こうしてお客様が評価してくださること、感謝の極みです。
エンジンに関しては、綺麗に静粛ジェントルにも回るけどスポーツ車のような吹け上がり、パワー感を感じられるようなパワーデリバリーをしてくれるように仕込んだつもりです。
作り手がこうしたいと思った事。
自分が乗って感じたことがピッタリだった。
ゴールドウイングを一番の愛車として乗っているオーナーからすればこんな嬉しい事は無い。
今日はこれで1日楽しい気持ちになれるし、暖かい日にゴールドウイングで出かける日が一層楽しみになる素敵な出来事でした。