ミョウガは子どもの時に嫌いだった。
子どもの頃はダメだったけれど大人になって大丈夫になったモノっていくつかある。
一番は加齢に伴うであろう食の変化。
漬物とか焼き魚とか美味しく感じるようになったし、最近は嫌いだったミョウガまで美味しく食べられるようになった。
冷ややっこのミョウガ乗せ
好き好んで買って食べる事が無かったミョウガ。
子どものときはそうめんにミョウガを入れて食べている家族を見て
『繊細なそうめんの味が癖の強いミョウガ味のみになってしまう、、、』と思い全力で拒否。
スルスルっと食べられるそうめんがミョウガなんて入れたらあのワシャワシャした触感と強烈な風味に毒されてしまうマイナス要素でしかないと思っていた。
それが、、、なんだ。
先日、義母から貰ったミョウガを乗せた豆腐を食べたらこれが美味しい事。
何だこれは!!最高じゃないか!!
思わず翌日もミョウガを買って来てもらい、ミョウガ乗せビッグ冷ややっこを食べたくらいなんだ。
それくらい美味しかったし、他にもミョウガの美味しい食べ方を知ったので色々試してみたいと思った。
振り返ってみると、年齢を重ねて今までダメだったことが良くなったことがいくつかある。
例えば魚。
すしネタでもしめ鯖なんかは一切興味が無かった。
焼き魚全般もそう。魚よりも肉。
今でもそうだが。
それが大人になるにつれ、焼き魚、煮物の美味しさがよくわかるようになり、おっさん化に歯止めがきかなくなっている。
先日ホテルの宿泊予約をした。
ディナー付きのプランで夜はビュッフェだが、なんと握りたてのお寿司食べ放題や和牛ステーキ、蟹なども選べる。
メニューがホームページに記載されているので見ていたけれど、その中でもこれ食べたい!!と思ったのは、、、
大根の千枚漬けだった。
ホテルのビュッフェに近々行く予定だが、妻は蟹とステーキを、娘はフライドポテトを、自分は大根の千枚漬けを楽しみに向かう。
年齢と共に好みが変わってきている。
翌日のビッグ冷ややっこ。乗っているのはミョウガとしそ。
ミョウガは無いけれど、しそは自宅の畑に生えているので餃子を作る時や薬味に欲しい時は生えているしそを畑にとりに行く。
野菜の生け作り状態なんだ。
オシャレなフレンチもいいけれど、家でミョウガをたっぷり乗せた豆腐やみそ汁、そうめんなんかを食べているだけでも十分幸せ。
昔はフェラーリに乗れない人生なんて最高に不幸だと思っていた。
現在では幸せのハードルは少し下がり、ミョウガが乗った冷ややっこと大根の千枚漬けがあれば幸せだと思っている。