二次流通価格における物の経済的価値。
物よりも経験が楽しい。
物は飽きる。そもそも自分が大して好きではない可能性があるけれど、車もバイクも時計も購入して2週間も経つと飽きてどうでも良くなる。
でもみんなで旅行に行ったり、友人と腹を抱えて笑った経験や肝を冷やした事はずっと輝く思い出になる。
二次流通価格における物の価値と経済的価値とお金の使い方の話。
二次流通価格と経済的価値
新築建売住宅が1000万円!
やったー!頑張ってお金を貯めて憧れのマイホームを買った!
でも数年経って事情が変わった。
転勤やら家族の状況が変わって家を売る事になってしまった。
不動産屋さんに相談したらわずか数年しか住んでない新築で買ったマイホームの売却額は350万円だった。
二次流通価格における経済的価値とはまさにこの事で、色々な要素があるなか経済面に目を付けて考えると今回このマイホームは
本来350万円しか価値の無い物を1000万円で買った
という事になる。
お金の貯まらない人はこの辺の感覚がとても疎く、お金持ちほどこの部分に鋭敏になっていく。
アウディR8とランボルギーニウラカンなんて同じ車なのにウラカンばかりが売れまくるのも、RSQ8が全然売れなくてありとあらゆるものが同じウルスが売れまくるのも基本的に同じ理由。
みんなランボルギーニの方が好きだから、って答えるだろうけどそれじゃ市場価格が逆転したらどうだろう。
購入した瞬間、半値の価値しかなくなる車をこれだけ多くの人が購入するだろうか。
ロレックスのブティックに主夫や子ども、犬までが行列に並ぶという。
理由を聞くとロレックスが生む経済的価値が大好きなのだそうだ。
ブランパンもジャガールクルトもブレゲも素晴らしい時計だが、本当の時計好きなのでロレックスのスポーツモデル以外一切興味が無いという。
本当に好きなら値落ちなんて関係ない
これは確かにそう。
でも一般的に高級車や高級時計を買う人はリセールを気にする人が圧倒的に多い。
勿論バカにしているのではなく経済的価値に鋭敏な感覚を持っているからこそ。
その中でも一部のお金持ちが経済的価値の下がる物も買っている。
これこそが最高にカッコいいしお金持ちの神髄だ。
本当に好きなら値落ちなんて関係ない、というのは真実ではあるが自分のような普通以下の人間には実際強がってもいられない現実がある。
悲しい事に。
ベントレーを新車でオーダーして自分仕様の内外装に作ってもらい、世界で一つだけのベントレーに乗る。
車好きとして1つのゴールとも言えるこの垂涎の行動だが、その経済的ダメージは計り知れない、、、。
本当に好きなら値落ちも含めて気合で、、、。
金額によってはそんな気持ちもあったけれど、もう人生で努力する事や頑張る事を諦めているのでそこまでの元気はない。
小さな幸せの詰め合わせ
先日も旅行へ行って来た。
ホテルに泊まって好き放題食べたいものを食べて、お土産を買って交通費も含めて10万円もかからなかったくらい。
値段の下がる高級車買ったら次の日に売っても1000万円以上が消し飛ぶ。
昔はそれでも俺は欲しいんじゃー!!と思う事もあったが、今は無い。
その1000万円で100回旅行に行きたい。
足るを知る。
猫に小判豚に真珠になってしまうので、自分の身の丈にあった生活をしてのんびり過ごすことにしている。