VFR800F出撃。
最近はバイクに乗れる機会が以前よりも少なっている。
他に大切な事がたくさんあって優先順位が下になっているだけだが、VFRに乗るのは久しぶり。あっても乗らないけれど無くなると寂しいという趣味車の概念をまさにまっとうに歩んでいる今日この頃。
スポーツバイクの見た目で荒々しい重低音
さて久しぶりに登場のVFR800F。
このバイクの魅力は何と言ってもV4エンジンという珍しいエンジン。新車で買える唯一のホンダ製V4エンジン車だったので、生産終了の噂を聞いて無くなる前に購入した経緯がある。
ドゥカティなどもV4エンジンを作っているがあちらのハイパワーモデルと違い、このVFRは107PSほどに抑えたツーリング仕様。
まぁバイクは軽いので107PSもあれば十分すぎるほど速いのだが。
ガレージの奥底から引っ張り出してエンジンをかける。
ドゴゴゴゴゴゴゴ
元気の良い重低音。
排気量が800と小さいのでそこまで響き渡るようなサウンドでもないが、まずまずな賑やかさ。
ファストアイドル中は回転数が高めになっているので、半クラにつなぐだけで結構な速度になって進んでいく。
それにしてもスポーツツーリングをメーカー自身が謳うだけあり、このバイクのツーリングスピードの快感度はとても高い。
大抵、SS系は街中や郊外程度の速度での走行など退屈か辛いだけだが、このVFRに関しては全く当てはまらず快適至極。
低音サウンドに振動を伴って進んでいくのはハーレーを想起させる。
そしてワインディングに入れば左右にヒラヒラと倒れるのでこれまた快適。
不満があるとすれば今時のクイックシフターなどは一切付いていないので、重たいクラッチを握っての手動変速。1速に入れてしまえば後は回転数を合わせてノークラッチでシフトアップはしているが、今のクイックシフターのスムーズさには敵わない。
タンクが鉄製なのでマグネット式のタンクバッグが使えるのも良い。
樹脂タンク等は吸盤式を使えば使えるけれど、なんとなく不安でマグネット式のタンクバッグの方が安心感がある。
ホイールが白で汚れが目立つのでキレイさを保つためにはマメに洗ってあげる必要があるが、そんなところも含めて愛着が湧いている。
余り乗らないからほとんど汚れない事もあるが。
スポーツバイクなのにハーレーのような鼓動感を伴ってツーリングし、ワインディングでは鋭い加減速で楽しむといういいとこどりなバイク。
ただ、オートクルーズやクイックシフターや走行モードの切り替えもスリッパークラッチも、ありとあらゆる今時装備が付いていないので、それを許容できる玄人向けなのは確か。
VFRで10万km走ったからそろそろ新しいバイクが欲しいと言って、年式の新しいVFRを買うような人もいるくらいなので。