暗黙のドレスコード。
ある程度のレベルの高級店に行くときにはそれなりの身なりをして出かける。
これは見栄ではなくマナーだと思う。相手に対する安心感にもなる。
高級な飲食店ではドレスコードを指定しているお店もあるけれど、指定してない店だって見ている人は見ている。
先日通りかかった地方のロレックス店の駐車場
先日遠出した際、たまたまロレックスの正規店の近くを通ったんだ。
その際に駐車場を覗いていみるとなんと満車!
ロレックス人気を目で見た感じがしてすごいと思ったが、同時に別のことにも驚いた。
停まっている車のほとんどが時価10万円に満たない軽自動車から200万円クラスのコンパクトカーばかり。
自分は行かないので詳しくは知らないが、伝え聞いた話によるとロレックスで一番人気なのはデイトナというモデルなのだそう。それも白文字盤指定で来るお客さんが一番多いと。
右から左へ転売するだけで利益が出るほどの人気モデルなのだそうだが、自分は駐車場を見て、そしてその車から降りてくるボロボロの靴を履いている身だしなみの汚いおじさん達やめちゃ若い子たちを見て思ったんだ。
転売ヤー??
と。
ロレックスのデイトナって調べてみたらこの記事を書いている時点で160万9300円もする。
20年落ちのヘッドライトが猛烈に黄ばんだ軽自動車や、100万円以下のコンパクトカーに乗ってくる人が160万9300円の時計を??
自分の車よりも高い時計をする??
って素人の自分は横目に見て考えていた。
1000万円超の高級車に乗る人が100万円の時計を求めるのはわかる。
10万円以下の車に乗る人が100万円の時計を欲しい理由はなんだろうか。
勿論、お金はないけれど滅茶苦茶時計が好きで全振りしている人もいるかもしれない。
が、大半は違うだろうきっと。
お店の人もこんな人たちを相手にしなくてはならないから大変だろうなって思って見てた。
高収入な人は細かい気遣いが出来る人が多い
以前宿泊したコンラッド東京はエントランス前の駐車場はいつでも高級車で埋まっている。1泊で10万円越えも普通にあるホテルの駐車場でハイブランドの車たちが停まっているのは、ごくごく自然なこと。
ここに当時の自分のようなオンボロ車に乗った客が来ればホテルのスタッフたちは警戒するだろう。
部屋のテレビやバスタブを盗んで帰るんじゃないかと。
ごく一般的な話。
年収レベルが上がるにつれて気にしなくてはいけない事、気を付けなくてはいけない事はどんどん増える。
稼げない人の多くは色々気にしないし、気づかないし、それらを知ろうともしない。
それを共有できない両者の溝はチャレンジャー海溝並に深い。
本当に努力して成功した人たちはその過程において上記のことを勉強する事で身につけている。
一朝一夕で身に付く事ではなく、気をつけなければいけない事は多岐に渡る。
相手に現金を渡すとき、そのままシワだらけのお金を渡すのか、キレイな札を封筒に入れて渡すのか。
ペンの持ち方、借りたモノの返し方、お辞儀の角度、間の取り方、歩き方、考え方、スーツの着方などなど。
これら1つ1つからその人の生きて来たバックグラウンドを感じ取る事が出来る。
反対にロレックスの販売店で見たことを平気で出来てしまう時点で、自分はそういうレベルに満たない人間だと自ら相手に証明しているようなもの。
自分だったら恥ずかしくて出来ない。
どんな世界でも例外はあるけれど、過去の経験として第一印象でだらしなかった人、そぐわない恰好で来た人が後になって覆した経験は無い。
持ち物だけで相手を判断することは出来ないけれど、とても重要な判断材料にはなるし、第一印象は大抵当たる。
場所にあった身だしなみは社会を生きていく上でとても重要。