最近の気になる車。
アウディQ8から乗り換えるとしたら、、、の候補でSクラスなんてどう?と話が出た。気になったので久しぶりに試乗に行って来た。ただし、試乗と言っても自分で運転はしておらず後席試乗のみ。運転して乗りやすいとか楽しいかはどうでも良い。後席に乗っている人の快適性を知りたい。
乗り換えを少し考えたのはディーラーの対応
アウディ自体はずっと好きで何年も乗り続けている。
好きなポイントとしては見た目が好き、塗装のクオリティが高くて磨き甲斐がある、以前当て逃げされたときにクリア塗装の厚さを板金屋さんに褒められた。
『国産車だったらこの程度の研磨では済まない、確実に損傷が地の部分までいってしまう。それがクリア層の研磨だけで直せるのはアウディの塗装被膜が厚いからこそ。』
だそうで。
そして走りの良さがポイントだ。
後は最新の技術に次々に取り組んでいく姿勢が良い。
どのメーカーも取り入れてない機能を率先して取り入れていく姿勢はすごく好きだ。
勿論それゆえの諸問題も起こるがそれは理解している。
ただ、それとは別に前回の保証問題といい整備一つにしてもいちいち長大な時間待たされる事など、最寄りのディーラーに対しての不信感が大きくなっているのは事実。
今度はシートベルトを自動で巻き上げるシステムが異常を起こしているが、診てもらいたいとディーラーに伝えたところ最短で1カ月以上後しか修理予約は取れないと言われた。
遠くのディーラーであればこんな事は無いけれど行くのが面倒。
それなので、今後の付き合いも考えると違うお店の車に変えようかという気にもなってきている。
それでベンツに試乗に行って来た。
現在乗っているアウディQ8luxuryの後席のエアコン操作パネル。
ウルスでも似たような画面を見る事が出来る。
今回試乗予約を取ったのはこの車。
S 580 4MATIC long(ISG搭載モデル)
メーカー希望小売価格(税込):¥21,740,000
V8ツインターボ、580馬力相当のSクラス上位モデル。それのロング版。長さは5320mmほど。
ドイツ車系全般にシート硬めが多いけれどSクラスのシートは割とフカフカ系。
全席シートヒーター&ベンチレーション付き。
後席試乗
さて後席試乗だ。
試乗するにあたって普段乗っている足車との比較したいポイント。
普段乗っている車はアウディQ8luxury。
エアサスだけど後席は走る場所によっては振動がやや気になる。これが重心が低いセダンタイプでどれほど緩和されるか、横Gのかかり方など。
さてS580ロング。
静粛性に関してはQ8と同等レベル。
多少の差こそあれ、これが現代のフラッグシップ系の車で最高レベルの静けさなのね。
他の騒々しい車から乗り換えると驚くほど静かだが、A8やQ8なんかから乗り換えるとほとんど変わらないレベル。
トルコンATだが変速ショックは皆無でとても滑らか。
これはアウディのトルコンよりも優秀。
それで意外と気になったのがコーナリング時。
特に右左折時は車体ロングだからなのか、逆位相でタイヤが動くためなのか、はたまた運転手の運転の問題なのかわからないけれど自分のイメージしているコーナリングと感覚が違い、少し乗り物酔いが発生した。
原因は不明。
だが、まっすぐ進んでいる時ではなくコーナリング時に強い違和感を感じる。
これはアウディでは感じたことがないもの。
運転してくれたスタッフにそのことを伝えると、タイヤがある速度以下は最小回転半径を縮めるために後輪は逆向きに動き、ある一定速度以上の時は前後同じ向きになり曲がるので、それがイメージしているコーナリング感覚とズレを生じさせているのかもしれない、と言っていた。
ここが唯一気になったところではあるが後席に乗った限り、特段大きな不満もなく当然のことながら全てが上質。
手に触れるものも目に見えるものも、ブルメスターのフラットなサウンドもまずまず。
しかし、後席の乗り心地に関しては道の悪いところではQ8に負けない位揺すられるし、コーナーで酔いやすいという点も含めると、強く乗り換えたいと思うほどの印象ではなかった。
とてもいい車なのはわかるし運転したら違うのかもしれないけどね。
値段が違うから比べたらかわいそうと言われてしまうけれど、ロールスロイスのゴーストに乗った時ほどの感動は無かった。
これらからわかるのはセダンだからめちゃくちゃ静かなのではなく、やはりゴーストは凄かった。そしてQ8もSUVの割にはかなり健闘している。
購入ディーラーが問題なだけ。
しかし次に乗り換える事があれば、その時はセダンもいいかなと思ってる。