手に入れる前と手に入れた後。
手に入れるまでは憧れ続けていたスーパーカーだが、実際手に入った後は何の役にも立たないので家の周りをグルグル走る位しかやる事が無い。
酷暑の夏は早朝に時々、30分だけ動かしてそれでおしまいっていう用途しかない。
本当に好きかどうかが試される
特に購入する直前にこの手の悩みは噴出してくることは過去の経験からも知っている。
具体的にはこうだ。
・こんな車買って手に負えなくなるのではないか。
・見込まれるこれだけの金額を支払う事を考えたら一年中旅行に行けるのではないか。
・頓挫している自宅のリフォームも丸ごと一式できるではないか。
・盗難されたらどうしようか。
・事故にあったらどうしようか。
・近隣で変な噂されたらどうしようか。
こうした事は『欲しいなー』とネットを見ている状態では起こらないが、いざ購入するという場面になると急に思い出したかのように端から噴出して来る。
ネット上にはしばしば
『高級車なんてローン組めば誰でも買える!何もすごくない!』
と言ったコメントが必ず散見される。
このような人は無限に出てくるが実際2000万円の車を10年ローンで買っても月20万円だ。そこに金利や駐車場代保険代の諸費用が乗ってくれば毎月乗らなくても25万円30万円35万円ずつ、強制的になくなっていくわけだ。
当然乗れば乗った分だけ更にコストはかかる。
自動車税は10万円越え。
ハイオクで2km/L。
タイヤも大きいので高い。
そして古い車を買えば当然壊れる。
持っている限り常時、莫大な臨時出費が発生する可能性がある。
それだけの支払いをする心づもりがあれば我々一般人の考える大抵の事は可能だ。
そこまでの金額を支払ってもそれでも欲しいかという重圧は割とある。
ちなみにそれを乗り越えて買っても固定費だけではない費用がかかるが、それを支払ったとしても確実に何か見返りがある訳ではない。
なんせ、無駄なものだからな。
しかし人生にはムダが必要だ。
無駄を楽しめるからこそ人生に活気が生まれる。
そしてこんな無駄な事に踏み込める人だからこそ、同じく究極のドン引き自動車道楽の世界に入った人同士、仲間意識が強い。
今朝も無駄な車を動かしてきた。
今朝はたまたま朝早く目が覚めた。
最近早起きが癖になってしまって早い時は夜中の1時、遅い時でも5時を過ぎた頃に目が覚める。
老牛介護の日常として早朝の暑くない時間に一回りしてきた。
この橋の下を通るとF1みたいな音が響く。
SAは既に車がいっぱい。
お仕事の車も多く、邪魔にならないようにそのまま出る。
そして少し走ったらUターンして戻り洗ってガレージへ。
僅か1時間かその位だが夏の時期は2週に1度これで終了。
どこかに旅行に行くわけでもないし毎日乗る訳でもない。
人も荷物も乗らないし。
でも、他のどの車よりも維持費がかかる。
だからこそ持たない人は持っている人を理解できない人が多いし、所有者同士は車バカを超えた車キチガイとして意気投合できるのだろうね。
趣味ってそういうものだよきっと。