20年落ちのボロ車の恐怖の車検。
走りに関するところはそこまで問題が無いものの、その他の部位に関してはあちこち経年劣化やダメージが見られるガヤルド。車検整備に一体どれほどの費用が掛かるかとビビっていたが販売店の好意により可愛い金額に納めてもらって(ランボルギーニにしては)今回の一大イベントを乗り越える事ができた。これで2年間安心して乗れる。
直しても直しても直らないポンコツ車
シーソーみたいなところがある。
飛び出したこっちを叩けばあっちが飛び出るみたいな。
所有して約1年と半年。その間にも2回ほど修理で搬送している。
自分の場合、購入店が地元ではなく遠方なので整備をするときは覚悟を持って自走していくか、金にものを言わせて陸送するほかない。
時間が勿体ないので当然後者だ。
また、エアコンがほぼ効かない車で片道何時間もかかるような距離を走り続けるのも嫌じゃ。
1か所や2か所位では毎回搬送していてはキリがないので、ある程度まとめて整備してもらっている。本当は愛車の状態は常にベストな状態にしておきたいのだが、まぁ整備工場が遠いのと、直しても直しても直しきれないほど次々に出てくるのでいたちごっこになっている。
これらのイタリア系クラシックカーを所有する事で自分は『小さい事は諦める』耐性がついた。
ヘッドライトが曇るとか、ルームライトがしょっちゅう切れるとか、エアコンがすぐに効かなくなるとか、ギアが硬すぎて入らないとか、天井が垂れてくるとか、レザーが浮いてくるとか、バンパーのネジが吹き飛んでガタガタ音を立てるとか、フロントボンネットがまっすぐ閉まらないとか、、、、まだまだいっぱいあるが、書き綴っていたら悲しくなってきたのでここら辺で辞めておく。
これらの事に対して
『まぁ走れない訳じゃないしいっか!!』
と思う事ができるようになった。
今までは基本的に車やバイクにはどこか1つでも調子が悪いところがあると気になって仕方なかった。しかしこの年式のこの車にそれを求めるのは不可能だ。
諦めが肝心。
数日がかりで車検整備してもらい、特に自分が気になるところ、直して欲しいところはA4の紙1枚に箇条書きにしてまとめた。
で、遠方の整備工場のメカニックと
①直せるところ
②直せるけど莫大な費用がかかるところ
③莫大な費用がかかるが翌日には壊れる可能性があるところ
④高額修理になるが根本解決にはならないところ
について話し合い、オススメに則って整備&修理をしてもらった。
前期ガヤルドはかなりランボルギーニ製
ネットの情報だけみるとガヤルドはアウディのR8と共有パーツが多く実質アウディだという声も多い。自分もそう思っていたが、その影響が色濃いのは2008年頃のR8が登場した中期モデルからだ。
自分でアウディを乗り継いでいるし、ほとんど全車のアウディモデルに乗ったことがあるけれどこの前期ガヤルドは到底アウディの品質ではない。
実際、中期モデル以降は故障も一気に減ると聞く。
それに比べうちの前期ガヤルドときたらボディは曲がってるし、チリなんてもうすぐcm単位になりそうなほどズレているし、エンジンサウンドは魅力的だし、どう考えてもアウディが絡んだ車ではない。
アウディの技術も入ってきているが本格的に手が入っているのは中期から。
前期はアウディの協力を得たもののランボルギーニ主導で作ったため、極めて安定感のある低品質が炸裂している。
だからこそイタリア製品らしい高音のサウンドなど素晴らしい官能性もあるのだけど。
ネットで見てガヤルドの一番安い車だったら買える!!
俺の普段の足車と大差ない金額だ!
と思うかもしれないが、特に安いモデルは購入時の本体金額にプラスして200~300万円位整備費見ておかないと安心して乗れないかもね。(整備しても安心して乗れないが)
自分で所有してみて、湧き水のようにあちこち壊れる車を見ていてそう思う。