表向きにはみな同じ。
コロナ禍によりワクチンや休業支援金で大儲けした人も増え、行き場のないお金が流れた高級品市場が活況となった。ところでそんな高級品を買える人が増えたせいもあるかもしれないが、販売店には明確な線引きはなくても『ロイヤルカスタマー特例』みたいな独自ルールは存在する。みんな何となく気づいてることだけどね。
限定モデルと納期に大きく影響するロイヤルカスタマーの存在
限定モデルの抽選販売!先行予約受付中!
あくまで抽選販売なので当たる確率はみな同じです!
本当のケースもあるけれど半分かそれ以上は嘘だ。
商材や限定数、お店の規模によっても違ってくるので一概にどの位、は存在しないけれど裏には操作可能な要素がたくさん存在している。
随分前にどこかの飲食店で
『テイクアウト注文してテイクアウト用の容器に当たりの文字があったら次回無料!』というキャンペーンがあった。
丁度そのお店で働いている友人がいたのでどの位の確率で当選するのかと聞いたところ
『当たる事はまずないでしょう。だってうち、店の裏に当たり容器全部山積みになってるからw常連さんとかたくさん買ってくれた人を選んで出してあげる事はあるけれど。』
なるほど。
当たらない訳だ。
ロレックスが欲しくてブティックに2回ほど言った事がある。
SNSなんか見てると結構みんな時計買ってる。人によっては行くたびに何かしら提案を受けているようにも見える。
自分も人気モデルじゃないから手に入らないかな?そう思って販売店に行って店員さんに
”〇〇が欲しいのですけれど在庫ありますか?”
と聞いても
ち〇こ!
と軽くあしらわれておしまいだ。
面倒なのでもう行っていない。
車業界にも、いや金額の高い車業界にこそこのロイヤルカスタマーの存在は大きい。
やはりお店としても限定販売のモデルは素性のわからない一見さんに売るよりも関係の深い常連さんにこそ買ってもらいたい。
そしてその世界を知っている常連さんはそのお店に最大限貢献してくれる。
なんならお客さんがお店が大変な時に助けてくれる。
だからこそ一見さんと平等なんてわけにいかない。いくわけがない。
これは限定モデルの確保だけではなく通常モデルの納期にも関係する。
商売は人と人である
先日購入したバイクは購入前には
”納期は他に納車待ち&整備待ち車両が大量にあるので購入後の納車までは1カ月くらいは見て欲しい”
と言われていた。
しかし商談ではダダを捏ねず、即決し、必要なお金はその日に払った。何なら商談しているテーブルの話の中で『今振り込んだから後で確認してください』と伝えてる。
登録に必要な書類は翌日には集め送っている。
するとどうだろう。
気持ちよく買って頂いたので他の車両と順番を入れ替え、優先的に納車の準備をさせていただきましたと連絡がきた。
納車まで当初4週間→10日に前倒しされた。
別に何か特別お願いしたわけではないけれど、気持ちには気持ちで答えてくれる結果になっている。
他の注文中の乗り物も同じお店でいくつか買っている。
買う前は納期は1年以上かかると言われた。
が、その後は自分の都合ですぐにでも半年後でもある程度自由にタイミングは操作できると言われている。
供給がコロナ禍全盛に比べて戻ってきたところもあるだろうが、それ以上に常連さん特別ルールの恩恵を感じている。
こうして買いやすい環境を整えてくれるからこそ、自分もお店のためになる事なら喜んでしたいと思う。
ネット全盛になってもやはり高額な商品や高級商材は人と人の繋がりがとても大きい。
欲しい車があった時、ネットの貧乏ブロガーが書いた
『相見積もりは必ず〇社以上とり、最大の値引きを引き出しましょう!!』
という記事を鵜呑みにして同じ事をするのも人生。
しかし、自分はそれをしなかったから今の自動車ライフがある。
商売は人と人なので、この人に乗ってもらいたい、この人に買ってもらいたいと思ってもらうようになると新しい世界が開けるのよ。