憧れのCB1100EX。
作り手の思いとか顔が見える製品が大好きだ。
だから特に手作りの工作精度の低い物が大好きなんだ。レザーの縫い目とか、ここでミスってヤケクソになったな、、、ってわかるようなインテリアの方がなぜか愛着が湧く。そして、そんな乗り物を手に入れる度に自分は言っている。
『この乗り物は最高だ。これは一生乗り続けることにする。』と。
自分の一生=6カ月説
初めて購入したバイクは国産の400ccのバイクだったが、人生で初めて購入したバイクに感激して今後ステップアップして違うバイクを買っても、このバイクだけは初めて買ったバイクとしてずっと乗り続けようと思った。
今はない。
コルベットを買った時も360モデナを買った時も感激して、人生最高の車を手に入れたと大騒ぎした。この車は一生乗り続けると周りにも言い続けた。
今は両方ともない。
一生乗ると決めたハーレーのファットボーイも、一生乗り続けると決めたハーレーのロードキングも今は無いが、一目惚れして購入した新車のドゥカティモンスターは見た目も音も乗り味も、そして新車時からあちこち錆びて塗装が剥げているところも感激し、”これは人生最後のバイクとして生涯乗り続けよう”と思った。
故障で有名なイタリアのドゥカティ。
だから保証付きの新車で購入したんだ。一生大事に乗りたいから。
新車として納車後3週間でエンジンが故障して不動車になったので、またしても一生乗る事が出来なくなってしまった。
さて二十歳そこそこの時に乗って感動したCB1100。
これはいつか欲しいと思っていたらなんと一昨年に生産終了のお知らせ。それで購入。これは一生乗り続けたいと思っている。
がしかし、自分は高速道路を多用するのだがカウルの無いこのバイクは高速道路が辛い。だからと言ってカウルを付けるとデザインが崩れる。
さてどうしたものか。
V4エンジンに憧れて購入したVFR。
ややパワーが足りないものの現在一番気に入って乗っているバイク。
これも今後一生乗り続けたいと思っている。
こんな話を毎回毎回しているが結局一生乗り続けている乗り物は一台も無し。
妻には自分の一生は”6ヶ月”の事を言っているのだと言われる始末。
マイッタこりゃ。
類は友を呼ぶと言われている通り自分の周りには
『俺はこの車に一生乗るよ。』
とドヤ顔で言ってるけれど一生乗り続けている人は1人もいない。
みんなもっともらしい理由を付けて乗り換えている。
自分の人生なので好きにすればいい事なのだが、そうやって一台に乗り続けられないからこそ一台の乗り物で長い距離を走り続けて、維持し続けている人は後光がさして見える。
それにしても先日購入して現在総走行距離280km位のVFR800F。
これはスポーツバイクの形なのにハーレーみたいな重低音サウンドですごく気に入っている。前傾姿勢もきつくない。
このバイクは一生乗る事にする。