今は何でもいいと思えるようになった。
ハイパー極貧の出身なので自分がスーパーカーを手に入れるなんて夢のまた夢だった。それでも今考えるとトゲトゲしつつも何とか手に入れてしばらく経つと、目標が達成されたことで心が穏やかになっている気がする。
自分に大きなノルマを課した若者時代
普通に働いて普通に生活していれば誰でもスーパーカー位買える。
それが出来ないという事は何一つ、普通にすることもせずボケっと生きて来たって事だ。
20代の頃は自分にこう言い聞かせ常に
『もっと早く早く!!』
『さらに大きく!!もっともっと!!』
『限界からさらに上に!!』
こんな思いで日々生活したので今考えるとそれは日々辛かった。
自分もその時はあまり幸せではなかったし自分の周りにいる人もあまり楽しくなかったと思う。
それにしても、いいお家の出身でもないただの貧困層の自分が目標を達成するためには尋常ではない努力が必要な事は理解していた。
自分なんてスタートが普通以下なのだから、普通の事をやっていたら普通以下の結果にしかならない、、、とにかくもっともっと!!
日々そんな想いだけで過ごしていた。
それで結果として昔から目標としていた”モノ”を手に入れる事が出来た。
ハンドルについている黄色と黒の馬のマークを見る度に夢のようだと最初は感動した。
しかし何年か持っていると段々車の欠点も見えてくる。
感動も薄らいでくる。
手に入れる前に想像していた『毎日最高!!』だけの感情とは違う感情が起こる事を理解した。
原点回帰
乗り物はバイクに魅力を感じてバイクに乗り始めて、その後スーパーカーに興味を持ち乗り始める。今はどちらもあるけれどバイクが楽しい。
一周してもとに戻ってきた。
スーパーカーを手に入れると満足して以前ほど厳しい感じが無くなった。
乗って見て、所有してみて実際はただの車だという事がわかった。
勿論素晴らしいけれど車以上のものではないし、命をかけるほどのものでもない。
限りある人生に華を添える1つの要素でしかない。
そして華を添える要素は車以外にもたくさんある。
スーパーカーを持つ前はスーパーカーを手に入れなくちゃ!!絶対所有していなくちゃ!!と思っていた。
今では無くて困る事はないし(助かる事はある)、他に楽しい事がたくさんあるので車である必要もない。
当初の目標を達成した事で心が穏やかになった。
今は一番最初に夢中になったバイク熱が再燃して楽しい。
とにかく車車車車車!!!!
の呪縛から解放され純粋に興味がある事、楽しい事に気づけるようになったしそれを思い出した。
以前ほど『将来絶対にこれをやりたい!!これを手に入れたい!』と思うようなことはないので、毎日好きな事をしてのんびり楽しく生きている。