憧れの乗り方の1つ。
高性能でレアな車はものすごい走行性能を持つにも関わらず、ほとんどその実力を発揮させることなく年数を重ねる。大概コレクション化するからだ。
勿論それも普遍的な一つの所有の仕方だが、高級&高性能車を足車どころか仕事車並に乗り倒すのも最高にカッコイイドライバーの姿の1つ。今回は中古車として33万km走ったターボSが出品された。
ワンオーナー33万m走行の991.2ターボS
さて今回ボナムズに出品されたのは現在の走行距離は333,379kmで概要は下記にある。
一台の車でこれだけの長距離を走るなんてほんとにすごいが、それをターボSで達成したのだから恐れ入る。
現在の走行距離は333,379kmで、ボナムズによれば、おそらく世界で最も走行距離の長い「ポルシェ991.2ターボS」であろうとのこと。
驚くべきは、ポルシェが短時間で走行距離を積み重ねたことだけではない。 2016年からファーストオーナーのもとで、履歴が完全で追跡可能であることも注目される。
リクライニング機能付きバケットシートやパノラミックルーフなどの特筆すべきオプションが付いた「ターボS」は、オランダのポルシェセンター経由でオランダ人オーナーに納車されたのだった。
そして、大いなる旅が始まった。
ポルシェファンなら、標準的な「ターボS」と比較して、写真のように地上高がかなり高いことに気がつくだろう。 ボナムズによれば、これはオーナーの要望で車高が上げられたからだという。 運転しやすさを向上させるためと言われている。
2021年初頭の最後の大整備には、7,000ユーロ(約92万円)以上かかったと言われている。 現在、「911」は、請求書や書類もすべて含めてオークションに出品されているが、最低価格は設定されていない。 目標予定価格は60,000~80,000ユーロ(約786~1,048万円)とされている。
【このクルマなんぼ?】果たしてこの走行距離33万3千kmのポルシェ911ターボS(991.2)の価格はバーゲンか?
Auto Bild JAPAN
2021年最後の大整備で92万円は安い
2000万円を余裕で超える車両なのに30万km以上走破後の大整備で92万円とは格安もいいところ。ポルシェはなんていい車なんだ!
そこら辺のどうでもいい車でも、大整備なんてしたら100万円なんてあっという間に吹き飛んでしまう。
車に興味が無く、自動車の維持費を少しでも削りたいと思っている人は全員911ターボSを購入すべきである。
走ってなんぼの走りの車
周りにもポルシェオーナーは複数いるけれど、ここまでの走行距離を走っている人は皆無。大体多くの人はやや盆栽化している人が多い。特にクラシックポルシェ。
しかし本来は世界各地でこれでもかと過酷な走行テストを受け、そして完成した世界のスポーツカーがお手本とするポルシェ911。
ポルシェを購入する人は当然走りや車好きな人が多いと思うが、間違いなく期待に応えてくれる素晴らしい車である事がわかる。
何より資産価値やガソリン代をものともしない財力があっての事だが、ポルシェ911のフラッグシップモデルで33万km走行とは表彰されるべき偉業だと思うのである。