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ポルシェ ケイマン 2018 レビュー。

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死角なし。

 

2016年の発表時は、4気筒ターボになったことで一時話題となった718ケイマンボクスター。賛否両論というか、やはり自分を含め””の意見が多いように感じられたのは事実だ。

しかし、あれから4年の歳月が経ち、718の4気筒エンジンは市民権を得てきたように思える。

 

 

 

ポルシェ=6気筒のイメージ

718にモデルチェンジしたことで一番受け入れられなかったポイントは、言うまでもなく『』だろう。

981時代の6気筒NAの高回転に行くにつれ、どんどん整っていく美しいサウンドとは変わり、もっと荒々しい”ガサツ”とも言われかねないエグゾーストになってしまった。

 

当然、自分自身も初めて聞いたときはショックを受けたが、発表から4年が経ちそのサウンドにも耳が慣れてきた今は、あまり抵抗がない。

 

911がターボ化しても6気筒の魅力的なサウンドが失われていない分、より718と911のキャラクターが明確に分かれたともいえる。
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ポルシェ718ケイマン

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4379×1801×1295mm
ホイールベース:2475mm
車重:1335kg
駆動方式:MR
エンジン:2リッター水平対向4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:6段MT
最高出力:300ps(220kW)/6500rpm
最大トルク:38.8kgm(380Nm)/1950-4500rpm
タイヤ:(前)235/40ZR19 92Y/(後)265/40ZR19 98Y
燃費:7.4リッター/100km(約13.5km/リッター、欧州複合モード)
本体価格:619万円 (当時)

 

誰が見てもスポーツカーだ。

乗る前から走りに対する期待が出来るデザイン。911も勿論カッコいいが、ケイマンやボクスターも全然負けていない。

数値的には大柄なボディではないのだが、実際に見ると数値以上に大きく見える。
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お尻。
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PDK仕様で車内はいたってシンプル。

走りを楽しむ車と思えばこのくらいシンプルな方が潔くて良い。

スポーツクロノは付いてる。
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市街地走行

エンジンをかけてみよう。

今回のケイマンはスポーツエグゾースト未装着の車だが、エンジンをかけるとビックリする位賑やか!

ファストアイドルはBMWのMモデルの様に、乗り手のやる気を鼓舞するようなエンジン始動音である。非常に良い。

 

そんな賑やかなファストアイドルも30秒から1分ほどでおとなしくなる。

大人しくなると今度は『ガッサガッサガッサ、、、』というNA6気筒時代とは全然違うアイドリングのエンジンサウンドが聞こえてくる。

 

確かに今までサウンドイメージが強い人は抵抗を持つだろうが、頭の中をニュートラルにして聞いていれば、普通に良いエンジンサウンドではある。

 

そういう味付けにしてあるのだろうが、ノーマルマフラーにもかかわらず車内に響いてくる音量は大きめ。スポーツエグゾーストを付けなくても、人によっては十分満足できる音量だと思う。

 

街中に出る。

日常的に走る分には全く不足はないパワー。

少し回転を上げ、ターボが作動すると気持ちよく車を前に押し進める。

 

ドッカンターボ的な味付けではない、踏み込むほどに速度が滑らかに増してくる、あくまでNAのフィーリングに近い加速感。

 

MRでエンジンが近いせいか、車内は結構賑やかだ。

コンフォートモードで走っていても常時、車内にはエンジン音が入り込んでくるのがわかる。

マカンGTSのスポーツエグゾースト&スポーツ+モードよりも、ノーマルマフラーのケイマンのコンフォートモードの方が、車内は騒々しい。

 

スポーツカーとして楽しむための要素が満載だ。

 

街中を走っている限り大きなストレスはなし。

見通しが良いので周りは見やすい。

足は道の悪いところでは多少は硬さを感じるが、許容範囲内。

バランスの良いスポーツカーである。

 

こういうのってどこを狙っていくかで様々な評価をされるのですごく難しいと思う。

 

4気筒で言えばアルファロメオの4C。

馬力自体は240馬力程度だが、安定感が無くて、目を見開いて掴まってないと死にそうな怖さがある。

 

大してアウディのS3。馬力は300馬力ほどだが、静粛性が高く安定し過ぎていて、速いのにあまり速く感じず、車内も静かだから乗って5分で眠くなる。

 

このケイマンはその真ん中を行くバランス型だ。

だから、ポルシェは作りがうまいと思う。

 

加速チェック

300馬力のエンジンパワーを開放してみる。

スポーツ+モードに入れると、アイドリング回転数が上がる。

この状態でマニュアルモードで加速。

 

高回転に向けて踏んでいくと車内も相当な音量になっていく。それと同時に流れる景色も加速度的に速くなっていく。

非常に気持ちよく、また充分満足できるパワーである。

今まで981だったら、ケイマンSを買わないと手に入らなかったような加速力が、718の素のケイマンにはある。

 

サーキット等で使うでもない限り、日常走行でこれ以上はいらないと思えるパワーを普通に持っている。

 

高回転に向かうにつれ、粗いエンジンサウンドは声を荒げる。

そのサウンドはゴルフRを彷彿させるエンジン音だ。

 

両車のエンジンサウンドは似ているように思える。

 

総評

スポーツカーとして求められる要素を十分に持たせ、退屈にならないレベルの快適性を持たせた万能マシン。

日常的に使うのに問題はないし、走りたい気分の日はそのまま高速道路やワインディングに連れ出せる。

 

特段車高が低かったり、見切りが悪いわけでもないので日常的に使うには問題なさそう。

 

エンジンサウンドも慣れてしまえば問題なし。

718ケイマンのエンジンサウンドも音質こそ6気筒とは違えど、十分迫力があるものに仕上がっている。

 

ポルシェは怖い。

いつだって本当に隙の無い車を作ってくる。

 

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