複数の意味を持つ言葉。
言葉ってその人がはっきりと表われる。
使っている言葉でその人の生活レベルや人間関係、その他バッググランドまで透けて見えるもの。今日は大きく二つの意味で使われる『自分なりには頑張った』という言葉について。
使う場所によって違う”自分なりに頑張った”
上司に仕事を頼まれた。
頑張って書類をまとめ提出。
そして上司に
『Nobくん、よく頑張ったね!こうやってデータの比較を並べてくれると見た人が分かりやすいよ!よくやってくれた!ありがとう!!』
と言われたとしよう。
その時に自分が
”ありがとうございます!!昨日帰ってから自分なりに頑張りました!”
という風に答えるのはとてもきれいな話だと思う。
その後も良き上司であれば『いやいや大したものだよ、これからもよろしく頼むぞ!』というように良い方向へ動いていく可能性が高い。
次にこの場合はどうだろうか。
上司に仕事を頼まれた。
頑張って書類をまとめ提出。
そして上司に
『おいNob!!なんだこの書類は?!こんなの何が言いたいのか売りたい側の人間が見てもさっぱりだぞ!!お前は何考えてるんだ!誤字脱字だらけだし!!おい!』
と言われたとしよう。
その時に自分が
”すみませんでした。自分なりには頑張ったのですが、、、”
と言ったらその後にはどんな話に展開するだろうか。
比較対象のうまくいったときの『自分なりには頑張った』という言葉の使い方に対して、事態が好転する事の可能性が高いだろうか。
うまくいかなかった時の”自分なりに頑張った”
上手くいかなかった時の自分なりには頑張った、は自己弁護と捉えられがちだ。
物事がうまくいかなかった時は言わない方が賢明だろう。
勿論自分なりには努力したのだろうが、相手が満足するレベルで結果を持って行った時と、相手が満足できないレベルで結果を持っていた時では全然違う。
持っていった結果により”自分なりには頑張った”の相手に伝わるニュアンスが変わってくるんだ。
例えば勉強嫌いな自分が一日5分”自分なりには頑張って”勉強したが、東大合格しなかったとしよう。
今まで最長1分しか勉強しなかった自分が、5分も勉強すれば確かに自分なりには頑張ったのだろうが、その話を講師の先生に話しても相手にされないだろう。
世の中そんなレベルの話は多い。
まとめ
人生、無駄に長く生きているといろんな人に出会う。
上手くいかなくてそれについて話が出た時
『自分なりには頑張った結果ですので、、、』
と過去に、胸を張って言ってくる人に仕事ができる人は1人もいなかった。
自分なりには、、、ではダメ。
相手が求めるレベルかそれ以上で持って行かないと。
それを理解して動ける人かそうでない人かで、年数を経るととんでもない差が生まれるのだと思う。