こら、ベンツ!
先日、EUが排ガス浄化技術の談合でVWとBMWに計1100億円の制裁金を科した事が分かった。どうやら、同業のダイムラーと共に談合し、排ガス浄化技術の導入を遅らせたためと言うのが理由らしい。
それがバレたのはダイムラー(メルセデスベンツ)がEUにチクったから、というのが何ともトホホ、、、。
事件の概要
具体的に何があったのかは以下を読んでもらうとわかる。
ロンドン(CNN Business) 欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会が、独自動車メーカーのフォルクスワーゲン(VW)とBMWに対し、計10億ドル(約1100億円)の制裁金を科したことが分かった。
同業のダイムラーとともに行った談合により、排ガス浄化技術の導入を遅らせたためとしている。
8日に出した声明で欧州委員会は、上記3社とVW傘下のアウディ、ポルシェが、EUの定める競争法令に違反したと発表。
窒素酸化物除去にかかわる技術開発での競争を回避することで合意したのが違反に当たるという。
制裁は当該の5社が2009~14年に行っていた「定期的な技術会議」での行為に関連する。
この中で5社は、ディーゼル乗用車から排出される有害な窒素酸化物を削減する技術の開発について話し合っていた。 欧州委員会は声明で5社について、法律で定められている以上に排ガスを浄化できる技術があるにもかかわらず、それを最大限活用することなく競争の抑制を図ったと指摘した。
制裁金の内訳は、VWが5億200万ユーロ(約653億円)、BMWが3億7300万ユーロ。
ダイムラーは談合の存在に関する情報提供を理由に制裁金を免れた。
EU、VWとBMWに計1100億円の制裁金 排ガス浄化技術の談合で
CNN.co.jp
事件に対する私見
VWは協議の内容は実行に移されておらず、顧客にいかなる実害も発生していないのに制裁金が科されているとも主張して、今回の決定には疑問を呈している。
どこの国の政府も民間企業や国民に、お門違いな要求を繰り返しているのは大なり小なり似ている。
日本でも表面上は大手自動車メーカーも、今のカーボンニュートラルの方針に苦言を呈しているが、それにしても突かれて痛いところに関する話題は、統制されたメディアによって一切表に出てこないようになっている。
電気自動車には欠かせないバッテリーの原材料の確保には、コバルトやリチウムなどの深刻な環境問題や人権問題を含んでいる。
そして電気自動車は『充電して走る』そこだけ見ればガソリン車よりもエコ。
しかし、大容量のバッテリーを積んだ電気自動車は、一台製造するにはガソリン車一台作る以上の環境負荷がかかると言われている。
これらの問題は利権により電気自動車を進めたい集団にとっては表に出してはならない事。
そのため、多くの人の目に付く場所には公開されないよう情報操作されている。
彼らにかかればディーゼルでも環境負荷を減らした、エコなエンジンを作り上げる事だって出来るかもしれない。
そうした可能性をすべて無視して推し進める政治家に対して取っていたであろうディーゼルに関する談合。
消費者、車好き目線で見てみると一概には違反だからと言ってメーカーを責めることは出来ない。
それよりも気になるのはこの一文。
ダイムラーは談合の存在に関する情報提供を理由に制裁金を免れた。
裏切ったな、メルセデスめ。
必ず人が集まるとこういう奴が出てくるんだ。
詳細な経緯はわからないけれど、ワーゲングループやBMWははさぞかし下のトナカイの気分だろう。