オリジナルよりもカバーの方が良いデザイン。
誰もが知るドイツの自動車メーカーBMW。
うちにもS1000RRがあるがBMWはこだわりのエンジンを始め、好きな人を夢中にさせる走りのメーカーだ。しかし、デザインに関しては自社の製品よりも他社の復刻版だったり、延長だったりするものの方が出来が良い気がするのは自分だけだろうか。
大元のBMWのデザインは賛否両論な昨今
最近のBMWはグリルの巨大化が顕著だ。
全車種でないにしても大半のモデルはフロントのグリルが巨大化し、世界中のファンから嘲笑を買っている。例えば7シリーズも先代は自然なフロントグリルのサイズ感だったが、現行モデルでは取ってつけたような巨大グリルになってしまいバランスが悪く見える。
『おお!!7シリーズだ!カッコいい!!』
よりも先に笑える。
しかし、これはメーカーも意図があってやっている事だと思うので今後、当時は笑いものだったデザインがスタンダードとなって行く可能性は十分ある。
昔のギブソンのフライングVもそうだったし、自動販売機でお茶を販売した時も当時は猛バッシングだったそうだ。
発表された当時は世界中で笑いものになった新型4シリーズの巨大グリル。
これも昨年ディーラーの担当者から”新型M4コンペティションに乗ってみませんか?”と誘っていただき初めて現車をそこで見たのだが、写真で見るより何倍も自然なデザインだったと記憶している。
そんなBMWは実は買収したブランドを軌道に乗らせるのが得意技だ。
何と言っても代表選手はこのブランドだろう。
BMWミニ。
きっと当時の車がそのまま続けていたらこんなデザインになっていただろう、と多くの人が納得する自然なデザインをBMWの安定品質で作り上げ、世界中から好意的に受け入れられている。
もはや当時のちっさいミニを知らない人も多いくらい、BMWがデザインした新型ミニが浸透している。
自分が見ても可愛いと思うし、普段乗る車に一台欲しいと思うくらいだ。
買収したブランドのいい所と自社の得意分野を合わせて魅力的な車を作る。
人によってはBMW本体はどうなってもいいから、BMWミニは残して欲しいと思わせるほどの魅力がある。
セルフカバーも秀逸である。
BMWが1923年に初めて売り出したモーターサイクルR32のデザインをモチーフにし、それを現代の技術で再現したR18。
見事な復刻具合である。
奥の1900年代初頭に作られたバイクの魅力を現代のバイクの基準で完璧に作り上げている。
BMWのこのデザインセンスは本当に素晴らしい。
そしてロールスロイス。
BMWがゼロから作り上げた名前だけの新興ブランドにも関わらず、誰もがロールスロイスと認識して憧れている。
威厳、荘厳、最高級、富裕層、成功者。その全てが内包される自動車デザインだ。
そして本家BMWを見てみよう。
こちらは本家BMWの最新作のコンセプトモデル。
進撃の巨人に出てくる巨人を思い出した。
グリルは光るのだろうか、、、。
前向きなコメントが思い浮かばない。
新型のロールスロイスも目が吊り上がり、かなりBMW感出て来た。
グリルも光るようだ。
そのうちグリルも7色に変化しながら走るようになるのだろうか。
最近は少し怪しいところも出てきているが、こうして見てみるとBMWは自社オリジナル作品よりもカバー作品や復刻版の方が見事な手腕を発揮するブランドに見える。
ワーゲンバスなんかもBMWのリデザインとプラットフォームでやってくれないかね。