感じた通りの事が他でも起こっていた。
GoToトラベルを使って以前から行っていた汐留の高級ホテル、コンラッド東京に泊まって来た時の事。今まででは気にもならなかったことがいくつか気になった。
具体的には客の質の低下、サービスの低下なのだがコンラッド東京に限らず別の高級ホテルでも同等の事が起こっているようなのだ。
本来なら来ないお客さんまで来れるようになった弊害
先日行った横浜ロイヤルパークホテルでも同様の事を思った。
中華のビュッフェ中の事である。
ビュッフェのはじめではなく、食事の最中に
『ちなみに頼んだお食事を残されますと、追加料金を頂きますので気を付けて頼んでください。』
と男性スタッフが言って来たのである。
同伴者が2人20代前半で若かったこともあるだろうが、本来こういうことは最初に言うものだし(言うのであれば)、経験上高級ホテルでこのような事を言われることは少ない。
理由は、例えばこうした事を言うのは
チェックイン時に
『お客様がホテルの備品を盗んだ場合は請求させていただきます』
と言うのと同じことで、お客さんからすれば
『俺が備品を持ち帰るような奴だって言いたいのかよ!!』
と気分を害しかねない。
だから、料理の食べ残し云々の注意は勿論そうで、注意書きにさらっと書いてあることはあっても、わざわざ言う事は少ないはずなのだ。
本来であれば。
先日こんな記事を読んだ。
高級ホテルで勤めているスタッフたちの悩みである。
「Go To トラベルが始まってからお客さまの質が変わってしまいました。人間性を疑うような言動のオンパレードなんです。セクハラ発言を繰り返して出禁になった方、外国人スタッフに向かって差別的な発言をする方、部屋に設置された自己申告制のアルコール類、ソフトドリンクの入ったミニバーを使用し、申告せずそのままチェックアウトする方。ドライヤーやバスローブ、ハンガー等を片っ端から持ち帰る方など、枚挙にいとまがありません。窃盗被害を届けたり、何十万もの損害が出たりなど、Go To トラベル以前ではあり得ないようなことがこのたった1カ月の間に起こっています」
〜中略〜
今までホテル側が厚意として行っていたサービスも、上記のようなマナーの悪い客のせいで縮小や中止をせざるを得なくなってしまうであろう。コロナ禍前まで第二の家のようにホテルでの滞在をゆっくり満喫し、スタッフとも友好関係を築いていたリピーター層は、Go Toの客の醸し出すファミレスのような煩雑とした雰囲気に耐えきれず足が遠のく、という悪循環もさまざまなホテルで出始めているという。
ホテルの嘆き…GoToキャンペーンで「日本人の醜い姿」が露わに
日刊ゲンダイデジタル
ホテル側もうんざりしている様子
上記の記事を読んで納得がいった。
そういった客が増えたから、あらかじめ釘をさすようになってしまったのだろう。
本来高級ホテルはお客さんを信用し、ある程度はお客さんの判断にも任せるという対応をしているところが多い。
だから、盗んだ場合は、、、なんて説明も、残した場合は、、、なんて説明はわざわざすることがない。
何故なら、そんなことはわかっているお客さんが主な客層だからである。
しかし、今回のお祭り騒ぎにより、そうした事もわからない層がなだれ込んできたというのが現実のようだ。
ある程度の高い値段がフィルターになっている効果もあった。そのフィルターが弱まってしまったことで今回の事が起きている。
勿論お客さんあっての商売だが、難しい問題だと思ってしまった。
以下のブログでも同様の事が気になって、記事にしている。