4Cがついに生産終了に。
アルファロメオは熱狂的な信者を持つ自動車メーカーだ。
俺はそこまでアルファロメオについて詳しくないのだが、以前販売されていたミトはコンパクトカーというよりスポーツカー寄りの走りであった。何より、今回生産終了が発表された4Cは現代の市販されている車の中でもトップクラスに過激な車の一台だったのだ。
アルファロメオ4Cとは
アルファロメオは2011年1月に開催されたジュネーブショーにてコンセプトカーの「アルファロメオ4Cコンセプト」を発表。
2013年のジュネーブショーで正式な市販モデルが「アルファロメオ4C」として発表され、同年9月にイタリアバロッコにあるフィアットのテストコースにてメディア向けに試乗会が行われた。
車名の由来となった (4 cylinders) 直列4気筒ガソリン直噴エンジンは、アルファロメオジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデに搭載されていた1,750 cc ガソリン直噴ターボ(235 PS )を改良し、最高出力を240 PS に引き上げた。
特筆すべきはフルカーボンモノコックを採用したことであり、モノコック単体の重量ではわずか65 kg しかなく、乾燥重量は895 kg となった。重量の軽さも相まってパワーウェイトレシオは3.7 kg/PS を達成した。
トランスミッションはフィアット独自開発の6速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)であるAlfa TCT (Twin Clutch Technology) を採用し、MTの設定はない。
上記にもあるように特筆すべきはその軽さだ。
895kgの車重に対して240馬力。軽自動車やコンパクトカーに240馬力のエンジンを積んでいるようなものである。遅いはずがない。スポーツカーにおいて『軽さ』は絶対的な正義である。
そしてフルカーボンモノコックを採用しており、4C以外でこの仕様を採用している車は数千万~数億円のスーパーカーからハイパーカークラスの車たちばかりだ。
それが採用された車が1000万円未満で購入できるだけでもバーゲンプライスと言える。
そんな素晴らしい車も、ついに生産終了の正式アナウンスが流れてきた。
先日このようなメールがアルファロメオから届いた。
最終オーダーの受付が4月30日までと。
個人的には大好きな車の一台であり、見た目も小さなスーパーカーと言えるような美しいデザイン。純正オプションのエグゾーストを取り付けた車両は4気筒1750ccとは思えないサウンドを発する。
丁度、アバルトの595コンペツィオーネのミッドシップ版のような感じだ。
一度助手席で同乗試乗させてもらったことがあるのだが、安定感の無さと乗り心地の悪さと、機械音の騒々しさはまさに595コンペツィオーネを彷彿させる。
そして、ロペライオの動画でも言っているが、助手席は飛ばされると死ぬほど怖いw
時を同じくしてアバルトの124スパイダーも生産終了がアナウンスされた。
この車はロードスターと共有のプラットフォームなので、走行面での刺激はかなり弱い。
しかし、見た目は最高だ。乗り味はロードスターの方が良いのだが、見た目は500倍124スパイダーの方が良い。
自動車の電動化の流れもあり、どんどんこうしたスポーツカー達の生産が終わっていってしまう。
1つの時代の終わりを見ている気がして本当に悲しい。