
ビューティー、それだけのマシン。
本来はフェラーリに対して使われたセリフだがこれはハイウェイキングにもぴったり当てはまる。ある意味、フェラーリは本当はそれだけではないのでハイウェイキングの方がふさわしい。
ところで先日久しぶりにハイウェイキングを動かして遠くのワインディングを激走してきた。
ハーレーダビッドソンの魅力
1868ccの2気筒エンジン。
排気量に物を言わせて息の長い加速を楽しめるのが特徴。他の高性能なバイクに乗った後にハイウェイキングに乗ると遅く感じるが、バイク自体が久しぶりな状態でハイウェイキングに乗ると十分速く感じる。
自分が普段乗っている乗り物の影響は大きいな。
ところで久しぶりに乗ったのでゴールドウイングの走りなどは少し忘れていてその状態の自分が運転をすると
『そんなに悪くないじゃない?!むしろ結構いいよ!』
とさえ思う。
この日はとても天気が良く機嫌も良かったので余計にそう思ったかもしれないが、率直な感想としてそう思った。
楽しみ方としてひとつ、ハーレーに合わせるのが一番。
オブラートに包んで離すとハイウェイキングの性能はかなり悪い。
間違いなく価格なりの性能は無いと断言できる。ハーレーだから、スポーツバイクじゃないんだから当たり前だろ?そういう話ではない。
本当に深刻だ。
アメリカの大陸横断ツアーのレンタルバイク会社はたくさんのハーレーを扱っている。
同社の店長曰く一番人気のハーレーはどれ?やっぱりウルトラ??と聞くと
『断トツでホンダのゴールドウイングだね!それが空いて無ければみんなハーレーに乗っていくよ!長距離と言えばホンダのゴールドウイングが断トツ人気さ!』
この言葉に全てが集約されている。
しかし、物の価値は性能だけではない。
ハーレーにはハーレーにしか出せないサウンド、見た目の美しさ、ブランドの歴史がある。
国産レスポールが10万円台で買えるのに同じかそれ以下の性能しかないような100万円のギブソンを購入することにも同じことが言える。
性能だけではない。
自分はアメリカの荒野を切り開いてきた高級バイクの代名詞、ハーレーっぽいものに乗っている、、、ではなくハーレーそのものに乗っているのだから。
実際この車両ならではのサウンドと振動は独特。
コーナーではしっかり減速。
そして車体全体を派手に揺らしながらドゴゴゴゴと加速。遅い遅いと言いつつも20年前のキャブ車の頃とは比較にならないほど速くなっている。四輪の250馬力相当の加速と思ってもらえば。
空に向かって走っているような気分で。
優雅な気持ちにさせてくれるハーレーのツーリングモデル。
多くを求めれば残念なことが多いけれど
動けばとりあえずなんでもいい
くらいの気持ちで言えばこの上なくいいバイクともいえる。
ハーレーは昔からずーっとハーレーのままなのよ。良くも悪くも。
見た目も変わらないし性能もほとんど変わらない。
値段だけは倍になったが。
でも、昔憧れた姿のままの新車を買えるんだから欲しい人にはやっぱり宝物になるのよ。