魅惑のV10エンジン。
先日一瞬だけ春が訪れたのでそのタイミングでガヤルドを高速道路で走らせてきた。
今日までは塩カルまみれの高速道路は避け、下道だけ走ってきたが如何せん下道走行は疲れるしつまらん。高速道路では生き生きするガヤルドと魅惑のV10エンジン。
高速道路で往復する以外使い道のない車
スーパーカーだー!
すごいだろー!
そんな気持ちで乗っていると思う人もいるだろうが、とんでもない。
1mmも無い。
ただのポンコツだぜ。
人目についていい事なんて一つも無いので、空いてるタイミングで高速道路をさっと走って戻ってきている。隠して乗っているわけではないが、わざわざ人の多い所に行く事は無い。
それにしてもこのポンコツは20年以上落ちなのでポンコツカーではあるものの、これ以上ない位官能的なポンコツマシンだ。
なんせエンジン。
詳しい人は知っていると思うが、この前期ガヤルドはコスワースと共同開発したV10エンジンが搭載されている。
後期からはアウディが作ったR8と共有のエンジンになったため、精度と出力は格段に上がったが誰もがイメージするスーパーカー特有の高音サウンドは無くなってしまった。
この前期のガヤルドはいつぶっ壊れるかわからない不安定性能と引き換えに鼓膜を直撃する高音サウンドが出る。
これを楽しもうと思うとそれなりにエンジンをまわさないといけないため、周辺道路だと高速道路に限定される。
周辺はスキー場にいくための車が行き交うので、冬の時期の路面は凍結防止剤が散布され何なら雪を落としていく車も多いため春になるまでは走れない。
さて高速道路では高回転まで回していくと濁声のようなサウンドから段々一本の澄んだサウンドに整っていき、アドレナリンが溢れてくる音へ変わっていく。
これが楽しく、この車を所有していて一番満足するポイント。
5000rpmから上は素晴らしい。
アクセルレスポンスもサウンドも。
後ろを走った仲間達の話をまとめると高回転時のV10サウンドは
・昔のF1みたい
・頭が痛くなるほどの高周波音
・鼓膜直撃する高音サウンド
なのだそうで。
出力は500psとそこまで大きな馬力ではないので驚くような加速力はないものの、高回転まで回したいためパワーは控えめなのはかえって好都合。
ホンダのCBR1000RRRも高回転は素晴らしいサウンドを聞かせるが、1速で160km/h以上、4速で300km/hに達するためここまでパワーがあると一般道で使いづらい。
軽くドライブして戻ってきて洗車。
ブロワーで飛ばして拭き上げた後、残った水滴を乾かすために一回り。
ここまでが一連の作業としてまた1カ月後。
そんな感じの乗車サイクル。
長距離を走る事が全く面白くないので自分の用途だと高速道路を往復するしか使い道がないが、時々V10エンジンを叫ばせながらドライブするのが楽しみの一つにはなっている。