素材の味で勝負。
VFR800Fを久しぶりに動かした。
普段はガレージの奥底にしまい込んであるのと、他の先進装備系のバイクに押されて影を潜めがちだ。それにしてもひさしぶりに動かしたVFRは畑で取りたての野菜を塩だけで食べるように素材の味が際立つ。凄く昔の良質なマニュアル車って感じがする。
冬将軍の到来で行動範囲が狭まる
遠くに見える標高の高い山は真っ白になって雪が積もってるのが見える。
周辺道路もライブカメラでよく確認しているが、山が近い所はバイクでは行けない雰囲気になってきた。
ついにやってきたか、この季節が、、、。
バイクも車も雪があると楽しめないのでこの冬の時期は我慢。
その昔はスキーもスノーボードもやっていたし、何なら年間パスポートを買った年もある位好きだった。(2~3回しか行かなかったが)
今では準備と片付けの面倒くささの方が圧倒的に強くなってしまい、なかなか行く事もなく。
大人だけでも面倒なのに幼児連れてゲレンデ行くのはまた一段と大変。
そんな冬時期、普段はあまり走らない雪や凍結の無さそうな道を事前調査してVFRで軽くドライブしてきた。
フルカウルのスポーツバイクなのに重低音を轟かすV4エンジン。
このバイクはエンジンで選んだバイク。
どうしてもV4エンジンに乗ってみたくて。ハーレーのVツインはあっても、V4エンジンってあんまりないもんね。
このバイク特有の独特のエンジンで買った甲斐はあった。
昔の作りのそのままのバイクなのでお金がかかっている。
今のバイクよりもネジも長いしカウルも厚い、、、とディーラーの整備士さんが言っていた。
久しぶりに街乗りに使ったVFR800F。
発進時は半クラだけで動き出すほど下から力がある。前期モデルはトルクが激細だったので後期モデルで改良されたよう。
遅い速度で5速6速の高いギアを使って走ると、ミラーは後方確認できない程振動が伝わり、ちょっとハーレー感ある。
この鼓動感が不快ではなくとても心地よい。
微振動ではなく鼓動感。
ドゴゴゴゴ!って感じ。
そして7000rpm位を境にVTECが発動し一気にビート感の強いサウンドに変化して2ストのように急加速。
現代のバイクではエコモードだのスポーツモードだと電子制御でエンジン出力が変わる時代。そんなの一切なく、高出力を維持したければ7000rpmを下回るな!という漢仕様。
数カ月ぶりに乗った事と、普段は最新モデルのCB1300に乗っている事から7000rpm辺りを境に唐突に後ろから助走をつけてドロップキックをくらったかの如く飛び出すVFRに笑いがこみ上げる。
去年新車で購入したVFR800F。
クラッチは重いしオートクルーズも走行モード切替も、ありとあらゆる先進装備が付いていない。
しかし、冒頭で書いたように乗ってみると驚くほど乗りやすく旋回性の高いVFR。
最近のCB1300なんかよりもワインディングでは寝かしやすく、また恐怖が無く走りやすい。
どうしてレーシングバイクはV4エンジンが多いのかが乗ってよくわかる。
また山に連れ出したいが楽しみは春が来てから。