スーパーカー乗りに乗って極悪燃費は誇り。
スーパーカーは実用性が無いからスーパーカーなのであって、誰でも乗れる、通勤にも使える、バイトにも気軽に乗って行ける車である必要は無い。
莫大な維持費、極悪燃費、使い勝手の悪さはむしろ我々スーパーカーオーナーにとって誇りなのである。
燃費の話をすると必ず出てくるあの人達
自分の青春時代だった2000年前後位の車が一番好きだ。
この頃はフェラーリはF355~360、ランボルギーニで言えばディアブロが現役で他にムルシ、ガヤルドも出て来た時代。
ガヤルドが当時最新モデルとしてデビューして早くに手にする事が出来たオーナーたちが銀座なんかで走らせると、自分のような底辺労働者が羨望のまなざしで見つめたものだった。
ビルにこだまする高音のV10やV12サウンドが聞こえてきた時の興奮は今でも忘れていない。
そんな我々にとっては当時のそれらの車の全てが愛おしい。
実際今はガヤルドを所有しているが調子がいい時は燃費は2km/lほど。
2km走る毎にハイオクガソリンを1リットル消費する。
2km毎に180円ずつお金を撒いて走っているのと同じ事だ。
ドリンクホルダーもゼロだし、車内にあるのはマニュアルシフトのみ。
アイドリングしてるだけでも勢いよくガソリンは燃やされ続ける。
勿論、アイドリングストップなど無い。
それが嬉しくて、誇りに思っているので燃費の話をSNSで発信しようものなら
『燃費とか気にするような底辺が乗る車でないけど、、、?』
と言う、軽自動車に乗る業界の先輩たちの強いお叱りを受ける事になる。
下にいると高いところにある景色は見えないので無理も無い事だが、我々はガソリン代を気にしているのではない。
これは誇りなんだ。
給油するときにガソリン代がいくらかかったかなんて気にして見る事は無い。
満タンになったかどうか、だけだ。
すぐにガソリンが無くなるので頻繁に給油に行かなければならないのは唯一面倒だが、せいぜいその位。
ガヤルドの燃費2km/hを達成した時の誇らしい写真。
ちなみに戦車の燃費は平均して1km/l。
戦闘機の燃費は灯油18リットル缶を2秒で空にする消費量だと言う。
これに比べればガヤルドの燃費などたいしたことはない。
たいした事は無いが、戦う乗り物はカッコイイ。
そんなの乗り物たちはみんな燃費が悪いので仲間入りだ。
ところでここまで燃費が悪かったとしてもガヤルドの出力は精々500馬力程度なんだ。
今の車はガソリン消費量も減って出力も上がっているので、技術の進化は素晴らしいと思う。
ただ、この時代の猛烈にガソリンを燃焼させて動く自動車の、大げさに例えれば汽車に近いような雰囲気はとても迫力があり、いまだに心にしみる瞬間でもある。
現代の本当は静かなんだけど演出でわざと派手にしてるのではなく、素で猛烈な騒々しさという。
部品も無くなっているので修理もままならないような状態だが、維持できるうちは持ち続けたいと思っている。