ホテルという異世界。
昔ホテルは1つの街である、という話を聞いたことがある。
なるほど確かに体験してみるとどういうことかわかる。ニューオータニなんかはたくさんの商業施設が入っているので本当に一つの街だ。
高級ホテルの食事はなかなか強気な値段設定なので初めて見ると結構驚くよというお話。
その空間だからこそ許される金額設定
ビジネスの世界の勉強をしていると時々例に出てくるサービスと料金の値段。
例えばリッツカールトンのバレーサービスは駐車料金込みで6000円とかその位だったと思うが、車や状況によっては駐車場所は僅か数メートル先だ。
エントランス前に車を停める。
スタッフがお客さんの車に乗って3メートル先に移動させて駐車するだけで6000円?!
近所のスーパーや薬局の駐車場ではまずありえない事だ。
100均に来たお客さんが駐車場はバレーサービスで6000円で承りますと言われても、まず誰も頼まないだろう。
これは6000円払ってもリッツカールトンだからね、と言わせるブランド力があるという話。同様の理由で売れる売れない関係なく世界各地の一等地にブランドショップが並ぶのは、『銀座の大通りにもあるお店だよね』というブランディングに他ならない、、、と思う。
それでホテルの食事だが、わかりやすいのはルームサービスだが飲み物を始め普段目にするようなメニューも結構いいお値段。
今は慣れて何とも思わないけれど、初めて来た時は二度見どころか三度見したほど。
高級ホテルにはプールがついているところが多くあるけれどプール利用料5000円とかそんなに珍しい話ではない。
そしてコーヒーや紅茶はまぁ銘柄や独自のモノを持っている事もあるので一概にはわからないけれど、例えばコカ・コーラやペリエ、エビアンのミネラルウォーターもペットボトル一本1000円位だったりするので目玉が飛び出す。
それにしてもこんな金額設定にも関わらず暴動が起こる事も閑古鳥も泣くこともなく、連日稼働率100%なんていうんだから恐れ入る。
朝食ではかなりの高確率で頼む卵料理、エッグベネディクト。
下記にコンラッド東京公式よりルームサービスの価格表。
洋朝食6000円、和朝食6500円。
朝食込で予約していればこの料金も含まれる。
下記にあるのはルームサービスのサンドイッチやハンバーガーメニュー。
小腹が空いた時に。
下記は朝食卵料理単品の値段。
そして飲み物の値段。
コンラッドだから通用する価格で、これがそこら辺のビジネスホテルで要求しても誰も頼まないだろう。
そして和食料理風花(かざはな)のディナーの寿司メニューは以下のみ。
一万円渡して旨い寿司でも食って来い!
なんてとんでもない話だ。
今回はたまたま先日宿泊したコンラッド東京の例だったが、この金額帯は同等クラスのホテルはみな似たり寄ったりなのでどこへ行ってもこんな感じ。
もっと高い所もあればそうでない所もある。
実際この価格帯のレストランやバー、ラウンジが入っていてルームサービスもそのお値段。その中で誰も文句を言わず当たり前の事として注文して食事がされている光景を見ると、それがこの世界の、この空間の常識という感じになる。
都会のコンビニに駐車場は無いが田舎の駐車場にはディズニーランドよりも広い駐車場がある。それぞれの街にローカルルールがあり気に入った場所に住めばよい。
普段からホテルへ行く人からすれば当たり前すぎてなんてつまらない話、、、なんだけど、これが知らない人からすると結構面白いかもと思い、今回は記事にしてみたところです。