バイクの完成形。
10年以上昔の話。
初めてCB1300スーパーフォーに乗った時、その出木杉君並の高性能さに驚いたもの。
それから10年以上も熟成されてこの度納車された最新型CBは、もはやバイクとして究極の域にたどり着いているように感じた。
昨日今日に作ったのでは絶対に作れない30年の歴史があってこその、シラミツブシ作戦のように作り続けられたCBの完成された走り。
欠点を探すことの方が難しい
納車されて100kmほど走った。
走ったのは一般道、ワインディング、郊外の幹線道路と高速道路以外のシチュエーション。
一般道を走る前に、納車された自宅ガレージから車両にまたがって出発する訳だが、もう乗った瞬間に驚き。
こんなに大きな車両なのに軽い。
言い過ぎかもしれないけれど250ccバイクのように乗り手に緊張感を与えない。
そしてエンジンかけて半クラにしたらスルスルと進む。楽。
ブレーキも握った分だけ効き、初期制動は優しいのでカックンブレーキにならない。優しい。
視界広いし姿勢が楽。シートが柔らかい。
動かして3メートルで
『あ、このバイクめちゃくちゃイイ。』
って思った。
この3メートルでわかる乗り物の印象って大抵当たる。
サスペンションは前後オーリンズ。
オーリンズサスペンションってスポーツ系の乗り物についている事が多いからどれ乗っても大抵硬い。だから自分には硬いサスペンションの印象がついてしまっているが、CBのオーリンズは標準で超快適仕様。
実はCBを注文するとき詳しいお店のスタッフに相談したんだ。
『自分の場合、のんびりツーリングにしか使わないからオーリンズ付いてる高性能版でなくても充分かも。多分、宝の持ち腐れになる。』
と伝えたところスタッフは
『いや、普段ツーリングにしか使わないからこそホンダが自信をもってセッティングした最高の乗り心地を手に入れた方がいい。長距離走ったときの疲れが全然違うから。』
セールストークかと思ったけれど、乗ってみた印象はこの言葉の通り。
すごく乗り心地が良くて調整幅も広い。
標準状態で既に相当コンフォートな乗り心地だが、ここから更にコンフォートへもスポーティーへもふり幅がある。
リアもオーリンズ。
段差乗り越えてがったんごっとん無し。
フワッといなしていく。
今までオーリンズがついていた過去所有の乗り物は段差で
『ガタンゴトン!!ぐっはぁ、、、。』
って感じだったので。
走行距離は10kmからスタートなので今後走って行く事でサスペンションも乗り物自体の評価も変わっていく可能性がある。
今日はあくまで第一印象。
市街地走行レビュー
もうね何も苦が無いよ。問題なし。
911と同じ。
全てに関してオールマイティ。
踏めば速い、ゆっくり走っても問題なし。長距離全然OK。チョイノリもOK。でも一度乗るとずっと乗っていたくなる。気難しい所なし。
具体的にはクラッチ軽い。1300ccもあるのに。
そしてクイックシフターをオプションで取り付けたのでクラッチの握り疲れなし。
クイックシフターを操作するシフトペグのフィーリングが高精度。
シフトアップ時、
ハーレー → ガッコン!!
CB → カチッ。
そして瞬時に変速。
シフトアップもダウンも問題なく一瞬で切り替わる。
ポルシェのPDK状態。
F1みたいに連続でシフトアップやダウンするのが楽しい。ダウン時には自動でブリッピング。
文章化するとやる事奪われて楽しくないと思われそうだけど、全然そんな事ない。
クイックシフターなのでクラッチ握って変速も出来る。
ドライブモードがある6MTなんだ。
街中走行楽。
トルクがあるので発進時の気難しさゼロ。
運転するに当たってライダーに気を遣わせるところが無い。
ワインディング
慣らし運転中なので軽く流してみた程度。
クイックシフターが大活躍だ。ワインディングは2速か3速の守備範囲が広いので、3速固定のオートマ状態で走る事が出来る。
繰り返しになるが下の回転域でもトルクがあるので、低い回転数に落ちてももたつくことが無い。キチンと付いてくる。
アクセルに対するレスポンスが良いので自分の意志とバイクの動きがシンクロして、これが楽しさに直結する。
本当に流した程度なので詳しい事は語れないがストレスなし。
まとめ
高速道路は未走行だが一般道を走った限り、このCB1300SB30thに死角無し。
乗りやすい楽しい快適。
昔から出木杉君だったけれど30周年を迎えたCBは究極。
ゴールドウイングは長距離特化型でワインディングでは車体の重さを感じるが、CBはワインディングも得意なので小さいゴールドウイング並に全方位型の高性能バイクになっている。
グリップヒーターやETCも標準装備だし文句の付けようがないバイク。
これは最高!