趣味100%の乗り物だからこそ。
大型二輪を仕事で必要としている人はほとんどいなくて、購入する層のほぼ全員が”週末の天気の良い日にのみ”使う事前提で購入する。
そんな100%の趣味だからこそマニュアル車で運転する楽しみを!と思っていたものの、ゴールドウイングDCTの出来が素晴らしくオートマも全然ありだと思っている。
マニュアル派の言い分色々
アクセルやブレーキの踏み間違いが無いとか運転している楽しみがある、とかそれぞれあるけれど、このご時世になってマニュアル車を好んでいる人は車好きな人が多い。
自分も漏れなくマニュアル車好きの1人だが、やはり運転する動作の中でクラッチを踏んで変速するという動作はもっとも車を運転していると感じる要素の1つでもある。
以前釣りをする人で電動リールを使わず手巻きにこだわる人の話を聞いた。
魚がかかったらボタンを押せば自動で巻いてくれ、それで終了ではなく、自分の力と自分の判断で人力でリールを巻いて魚を手繰り寄せる、、、。
これこそが魚との駆け引きで戦いじゃないかと。
まぁ、多分ジャンルが違えど同じ感じなんだと思う。
ハンドルを左右にまわして上手に曲がれた曲がれなかったはそれほどないにしても、車が変わるとクラッチミートのポイントやシフトのストロークなど全てが変わるので、乗った瞬間からキレイに運転できる事はあまり無い。
最初は探って行って、お、この辺で繋げると機嫌よくつながるのか!というそんな車との対話が楽しいと思っている。
そんな訳で今回のゴールドウイングはDCTのみになって、人生初のオートマバイクだったので不安しかなかったが実際乗って驚き。
楽なのは勿論だけど、運転する楽しさもしっかり残されている。
そして長距離の時にこの効果は特に出る。
クラッチの握り疲れが無い。
今年の夏にVFRで涼しい山間部のツーリングに行って来たが、200kmも走らない下道ツーリングですっかり後半は左手が痛くなってしまった。
クラッチ握る放す、また握る放す、半分握る、半分放す、、、。
こんな事をずーっとやっていると手首にダメージが溜まってきて、それが大きな疲労感として体に現れる。
オートマのバイクにはそれが無い。
クラッチを握る手が疲れないだけでこんなにも疲労感が無くなる物かと驚いた。
実際日常生活でも、どこかの指を深爪しただけで本調子がでないもの。
どこか一か所でも痛んだりすると体全体へ悪影響が出る。
これが証明された。
勿論買ったばかりで楽しい補正が大きくかかっている事もある。あるけれど、夕方に軽く走ってこようかなと思える運転する楽しさもある。
完全なツアラーで長距離を快適に走る仕様の顔かたちをしているのに、走行中ライダーに聞こえてくるエンジン音はかなり太く大きい。
個人的にはもっと静かでも良かったのではないかと思えるほど。
水平対向6気筒エンジンなのでドロドロガルガル系サウンドが鳴り響いている。
パドルシフトも付いてるから、オートマだけど運転楽しみたい時はパドルシフト使えばいいやと買う前は思った。
実際乗ったらちょっと違う。
DCTがほんとにストレスなく変速してくれるので、パドルシフトをわざわざ使おうと思わない。
車体が400kgもあり、巨大なので低速時はフラフラしやすく運転が難しい。
しかし一旦高速道路に上がってしまえば究極のラグジュアリーバイクだ。
先日1200kmのツーリングに出かけたばかりだが、早くもゴールドウイングで次の旅に出かけたくなっている。