久しぶりにハーレーを手に入れる。
自分のバイク趣味の原点はアメリカンでありまさにハーレーそのものである。
ハーレーをスタートとして始まったバイク趣味も一旦は離れ、今回数年ぶりに戻ってきた。ハイウェイキングの納車準備が完了したと連絡が来たので無理やり時間を作って引き取りに行って来た。
梅雨時期のど真ん中
他の車は知らないけれどスーパーカーやバイクは雨の日に乗れない。
乗れない事は無いけれど乗っても楽しくないし危ない。乗り物にも良くない。だから販売店も『納車日は雨だったら延期にしましょう!』が普通に通用する。
そして今は梅雨時期真っ只中。
晴れの予報が出ていても雨が降るし雨の予報が出ている日は雨が降る。
とにかく毎日雨続きなんだ。
せっかく最短で納車できるように優先して準備してくれたのだから早いタイミングで取りに行きたいと思い、何とか妻に時間を作ってもらって小さい子ども2人を連れてバイクを取りに行って来た。
大人は待てても長時間の滞在に1歳と0歳は待てない。
だからかなりバタバタ納車式となり説明も最小限でとりあえず戻ってきた。
だから写真もあまり無い。
最小限と言っても子どもには充分長い納車説明や操作説明で娘が飽きてしまった。
お店の方にオレンジジュースを貰ってなんとか機嫌を保つ。
両手でカップを持ち『おいしーねー!』と笑顔。
さて自宅に戻る。
最近は車重が200kg台の軽量なバイクばかり乗っていたので総重量400kg級の大型バイクは堪える。同じ大型バイクとは思えない位のサイズと重量感だ。
そしてシートが幅広でかつちょっと高めのシートになっているので足つきが悪く恐怖感が倍増。
国内限定1/114台を倒して傷にしないように帰路につく。
購入したのは手前のマゼンタ。
オレンジの方がキラキラしていてキレイだったが最初からマゼンタが良かったんだ。
これでもかって位のクロームメッキ。
ハーレーは仕上げがキレイなので所有欲を満足させてくれる。昔もハーレーに何台か乗っていたが、このエンジン周辺を磨き上げて立ち上がる時に何度ハンドルで頭を強打した事か、、、。
エンジンはV型2気筒1868ccの1人乗り。
エコエコ言われてる中1868ccものエンジンを1人で堪能するのは贅沢の極みなんだ。
これを6速マニュアル。
1868ccなのでVツインエンジンの片方だけで934ccある。
ハーレーに始まったバイク生活でまたハーレーに戻ってきた。
気のせいかもしれないがピンストライプ、曲がってないか??上の方。
手作りで良しと言う事にしよう。
走行距離は10kmからのスタート。
ここから自分の走りの歴史を刻んでいく。
一般道で帰るのが面倒なので高速道路で帰る。
納車後30kmほど高速道路中心に走って思った事
車両の名称がハイウェイキング。
長距離巡航に期待が出来そうなネーミングだ。
それで早速動かしてみたけれど車両が重すぎるせいか、そこまで鬼トルク感は感じない。ここまで重装備ではない114エンジン搭載のハーレーに乗った時はもっと強烈なトルクを感じた印象があるけれど、ハイウェイキングに関しては重さのせいか味付けなのか下からガツンと来るわけでない。優しい。
むしろ普段乗っているスポーツ系と比べると当然だが遅い。
そして全ての操作系と動きが大味。
普段乗るスポーツカーやスポーツバイクは何ならハンドル操作せずとも
『向いてる方向に勝手に進んでいく』位の人馬一体感がある。
ハイウェイキングはどこを見ようが一生向きは変わらん。
人の力で捻じ曲げて行かないと。
クラッチフィーリングもブレーキフィーリングも精緻とか緻密さとか無縁の感じ。
SS系のブレンボ搭載のSSは指一本でブレーキレバーを握るだけでガツンと停まる。
ハイウェイキングで同じことをするとコンビニにバイクごと入店してしまう。
全部の指でガシっと握る必要がある。
シフトチェンジもストロークが超絶大きく、ガッチャンと入れるタイプだ。
ハーレーってこんな乗り味だっけな、と思って乗っていたがこんな乗り味だったわ。
全てが大味。
繊細な懐石料理に代表される日本料理とは違い、ハンバーガーに大量のケチャップとマスタードをテレビ見ながらかけただけ位の乗車フィーリングの違いがある。
まだ30kmしか走っていないので詳しく語る事は出来ず。
だが、スポーツバイクではない大陸横断系の重鎮は10年以上前に乗ったフィーリングとほとんど変わらず、変わらない事と変わり続ける事をうまく両立していると思った。
ハーレーの匂い、懐かしい。
次回天気の良い時にもう少し走ってみようと思う。