のぶろぐ13。

毎日が夏休みの人生。

高級車の評価には富裕層の世界の理解が必須条件。

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人生経験を経てわかったこと。

 

自分でも以前は車が大好きだったが、最近は子どもが可愛くて車などは動けば何でもいいと思うようになっている。それでも時々気になる車を検索すると、それに関連して出てくるプロのレビューの的外れ感を感じる事がとても多い。

何が言いたいかと言うと、非高級車オーナーに高級車のレビューは大変難しいということだ。

 

 

 

高級車のレビューには富裕層の世界観の理解が必須

車両本体価格が大きい車になるとそれ相応にオプション金額が大きい。

割合で考えれば100万円の車で10万円のオプションと、1000万円の車で100万円のオプションは同じ事なのだが、単純に『100万円のオプション』と聞くと、とても高く感じる。

 

以前、雑誌にも記事を書いているような記者が試乗記にこんな事を書いてあった。

 

”約4000万円のベントレーの追加オプションが300万円もする。これに300万円払うのであれば自分ならその300万円でもう一台軽自動車でも買う”

 

と。

 

貧困層側の視点からするとそうなのかもしれないが、富裕層側の一般論として新車のベントレーを検討する人が軽自動車が購入候補になる事は基本的には無い。

 

そういうレビュアーは車のスペックや走行性能、各所の比較はベントレーを購入できる富裕層よりもきっとよくわかるのだろう。

 

しかし、ベントレーオーナーが求めている物は自動車のコスパではない。

 

ベントレーというブランドを買っている。

 

車内の軋み音ですらベントレーのステータスだ。

なぜか?

 

うちの家もそうだが、基本的に本物の木や金属を使っている事がベントレーの特徴だ。

そして本物の木は湿気や経年劣化により必ず変形する。

 

これらの素材から音が鳴るというのは木目プリントや木目調パネル、金属調メッキなどバカげたまがい物とは違い、本物を使っている証拠なのである。

 

そうした事も何もわからず無垢材などを使った事もないレビュアーが

『車内の軋み音はちょっと頂けない、、、。』

と、自分で所有している軽自動車と比べて比較するのはそもそも違う。

 

勿論前提として、車に軋み音などしないで欲しいとは思う。

なるべくなら。

でも、素材の性質上しょうがない。

 

それが嫌なら天然素材を使わず車を作るしかない。

 

一般生活を送るうえで必要なテーブル。

天然素材で作られた木のテーブルと、木目調プリントのテーブル。維持がしやすく価格が安いのは当然木目調プリントされた合板の机だ。

だからホームセンターや家具屋さんに行くと置いてあるのは大半が後者だ。

 

そしてほとんど見る事がない一枚板の無垢材テーブルなどはこまめなケアが欠かせない。木の中に潜んでいる虫が後になって出てくる事もある。

 

しかし本物を求める多くの富裕層は、手がかかっても本物の質感や肌触りを求めている。それらのバックグラウンドの知識なしに高級車の深いレビューは不可能だ。

 

 

ネット上の質問にもたくさん転がっている”そのスーパーカー足に使えますか”論争。

結論から言えば本人の気合次第でどんな車だって足になる。

でも、そもそも車を1台しか持てない人はスーパーカーなど買わない。

 

そのスーパーカーは通勤にも使えますか?雨の日でも使えますか?

 

一般的に通勤が必要な人はスーパーカーなど買えないし、雨の日にはみな足車のカイエンやマカンがある。f:id:Nob13:20211223135120j:image

目安は自分が背伸びすれば買えるクラスの車

これは素晴らしい!参考になった!

 

そう思わず膝を打ちたくなるようなレビューになるのは、レビュアー自身が頑張れば買えるレベルの車だ。

それは自分のライフスタイルや自動車ライフに合わせて、真に中身のあるレビューになるだろうと思う。

 

車に限らず高級品はある一定ラインからステータス性による金額の上昇幅が非常に大きくなる。

 

高級時計の複雑機構であるトゥールビヨン搭載モデルは普段通勤に使えますか?工事現場でも使えますか?みたいなやり取りを見ているのは辛い。

 

 

自分もそうだが、腹ペコで死にそうになっている旅人に100円のハンバーガーと3万円の高級フレンチとどっちが美味しいも何もない。

お腹が減っていればなんでも美味しい。

 

普段300万円以下の車に乗っている人が3000万円の車に乗って良いも悪いもない。

良いに決まってる。

 

これらのレビューには普段2000万円の車に乗っていて3000万円の車には自分の車にある不満が解決されているか、という疑問に対する回答は1つも存在しない。

 

高級品を理解するためには、それを身に付ける人のライフスタイルの理解が欠かせない。

 

 

メーカーがターゲットとしている人々の生活とは

今でこそ若者の購入者も増えてきてはいるが、依然としてポルシェクラス以上の高級車の主な購買層は50歳から上がメインである事は変わらないと思う。

 

するとメーカーは血気盛んな若者ではなく、50代以上の購買層の趣味嗜好に合う車作りを行うのは当然だ。

 

その証拠にどのメーカーも何かある事にアンケートを送って来る。

これは過去に記入した事があるハイブランドのアンケートだ。

 

①ご職業を教えてください。

・経営者

・医師

・弁護士

個人事業主

etc...

 

②現在所有のヨットのブランドを教えてください。

③所有している時計ブランドを教えてください。

・パテックフィリップ

・オーデマピゲ

・ヴァシュロンコンスタンタン

・ウブロ

etc...

④所有されている自動車ブランドを教えてください。

フェラーリ

ランボルギーニ

アストンマーチン

ロールスロイス

・ポルシェ

etc...

 

こうしたアンケートはそれ以前のアンケートの結果を基に作られているだろう。

 

メーカーは自社の製品を買う人の趣味嗜好を理解したうえで、車作りに生かしているはずだ。

 

つまり、アンケートのどこにもチェックできない状態の人がそれらの車の良し悪しを語る事は、とても難しいという事が言いたいのである。

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