大転換期。
ランボルギーニは2024年までに全ラインナップを電動化する事を柱とするコル・タウリ計画を発表。まさに現代は内燃機関から電動車への過渡期であるが、そもそも所有できる人がほぼいないこのクラスの車まで電動化へ舵を切るというのは、色々寂しい気持ちもある。
紛らわしい電動化の定義
電動化と言っても完全電動だけが電動化ではないようだ。
例えばハイブリッド車も電動化というカテゴリにはいるようだ。紛らわしい。
単三電池1本分くらいのバッテリー容量を積んでも電動化という事になるのだろうか。
この流れにより欧州車の多くの車両も”マイルドハイブリッド”と言って効果があるのかないのかわからないようなバッテリーを積む車両が増えている。
そんな中で噂は聞こえていたランボルギーニの電動化。ついに計画が発表された。
何でも2024年までに全ラインアップを電動化するのだとか。
全ラインナップと言っても12気筒のフラッグシップ、10気筒のモデルとウルスしかないじゃないか、と思うが、限定モデルも含めて全車電動化のようだ。
コル・タウリ計画の概要は以下の様。
コル・タウリでは、3つの段階が設定されている。
2021~2022年の第1段階では、「内燃機関への賛辞」として、ランボルギーニブランドの輝かしい歴史や過去・現在を象徴する製品に敬意を表すモデルに搭載する内燃エンジンの開発を行う。
2024年末までの第2段階が、「ハイブリッドへの移行」だ。
ランボルギーニは2023年に、ハイブリッドパワートレインを搭載するランボルギーニ初のシリーズ量産モデルを発表する計画。2019年秋に発表されたブランド初のハイブリッドスーパーカーの『シアン FKP 37』と、そのオープン版として2020年夏に発表さされた『シアン・ロードスター』は、少量限定生産車だった。
そして2024年末までに、ランボルギーニの全ラインアップが電動化される予定。
この段階では、2025年初めから、CO2排出量の50%削減を目指していく。ハイブリッドへの移行を推進するために、4年間で15億ユーロ(約1980億円)を上回る予算が割り当てられ、ランボルギーニ史上最大の投資になるという。
2026~2030年の第3段階が、「初のフル電動ランボルギーニ」だ。
一連の電動化プロセスの成果として、優れた性能を備え、『ウラカン』、『アヴェンタドール』、『ウルス』に続くランボルギーニの第4のモデルとなるブランド初のフルEVを発売することを目指していく。このフルEVは、パフォーマンスの面で、クラスのトップに位置づけることが目標という。
ランボルギーニ、2024年末までに全車電動化…フルEVも計画
Response
画像Lamborghini.com
新しい時代の到来へ
今までのガソリンを大量に飲ませてエンジンを咆哮させる時代は終焉を迎える。
今後はサーキットモデルに限定してそのようなモデルを出す可能性もあるが、厳しくなる一方の市販車ではアナウンスされている通りの方向で進むだろう。
本当は100%電気自動車に替えていきたい方針なのだろうが、純電気自動車の普及にはまだまだ当分時間がかかるはず。
実際自分のようにいまだに”ハイブリッド車って何?”という人も多数いる。
自動車業界の変革期を体験できることは車好きとして幸せな事なのか、それとも、、、。
何とも複雑な心境である。