建物と温泉は良い。
建物と温泉は文句なしに良いが、経営してる人のレベルの低さを感じずにはいられない。これは自分がホテル、旅館にはホスピタリティを求めるからなのだが、まぁそれぞれ考え方があるので判断は各自ご自由にという事で。
君子の湯の源泉が見られる
敷地内に源泉が湧いている。
そして別建物で店員不在の売店もある。売っているのは割り増し価格のソフトドリンクと、趣味で作った手芸品だ。
この建物を抜けていくと源泉を見ることが出来る。足湯もあるので覗いてみたが、ムカデも泳いでいて足を入れる気にはなれず。
それにしても湯の花が凄い。
足湯。
しばらく掃除されていなそうな、、、。
ここが君子の湯の源泉。
源泉君子乃湯。
さて、温泉に入る。
温泉の湯温は42~43度位で、激アツ風呂が多い草津温泉にしてはマイルドな部類。
こんなに長湯できる草津温泉の湯はそうそうないって位だ。
お湯の香りや浴感は湯畑付近にある共同湯の白旗の湯によく似ている。
白濁し、硫化水素臭がある。
ただし、白旗の湯よりも明らかに湯の花が多い。これがとても贅沢な気分にさせる。
晩御飯は18時からお願いしたので18時に半個室になっている食堂へ降りる。
半個室が4つほどあるが、どこに入っていいかわからず迷っていたらスタッフに『あ、そこで』と教えてもらう。
お品書きが置いてある。
創作料理だろうか。
ご飯は着席してから火をつけて、30分後に炊きあがって食べられるスタイル。炊き立てを食べられるのは良い。
胡麻和えとお造り。
大根は自分で剥いていない”つま製造機”で作るタイプ。
和食を出す店で大根の剣を自分で剥いていないところは期待できない。
大根のかつら剝きすら出来ない職人に何を期待できよう。
案の定、ネギもグズグズ。
数年間築地の厨房で働いていたことがある。
和食の、料理の基本はここで学んだ。プロの料理人としての心意気も。
下ネタが多い職場だったが、、、。
胡麻和え。
美味しくない。
アヒージョ。味がしない。
新じゃがのスープ。薄い、ダシの味もせず。
フリット。普通。
舞茸ご飯!
白米を炊いているのに舞茸ご飯が出てくるとは!
香の物。ご飯が炊ける。出来立てが美味しい。
ホタテのソテー。
西京焼き。
妻が生肉食べられないのでそれを予約時に伝え、さっきのチェックイン時にも再度伝えて了解してもらっているにも関わらず、問答無用で焼き加減”レア”で登場のメインのステーキ。
村上牛だそうだが硬い。
薄い赤だしの味噌汁。
赤だしはもっと濃くなきゃ!
デザート。
品数豊富でお腹いっぱいになる。
一番美味しかったのは炊き立てのお米。
それ以外は特に印象に残らず。
宿泊する際は素泊まりを勧める。
良くないところ
温泉は良い。
気配りやおもてなしに相当、難がある。
①指摘されると逆切れ
自由に水や氷を持っていける給水所スペースがある。
水を汲みにいたら蛇口からはなんと赤錆だらけの茶色い水。あれま!
若女将と思しき女性に伝えると『嫌なら飲まなきゃいいじゃないんですか?5年前に水道を変えたばっかりの新品なのでこちらの落ち度ではない』と有難いお言葉。
その時に出た水も見せたのだが、ろくに見もせずすぐ捨てる。
ははーっ、参りました。
②予約時に伝えた事
予約時に公式ホームページから予約。
備考欄に生もの食べられない旨を記入、もし可能であれば火の通ったものにして欲しい旨を残すも返答なし。当日チェックイン時に確認すると『あぁ~、見てます。わかりました。』と。
そして思いっきりレアで登場したステーキ。
当日お客さんは自分達含めて3組しかおらず。
③どこかの政権のように後手後手
相手が余計な心配をしなくていいよう配慮するのがプロであり、おもてなしの神髄。
玄関についても脱いだ靴についても聞かなければ黙って立っているだけ、車のキーを預かる理由も言わないし、食事の際の個室の案内も遅い。グラスが空いていても当然気づかず。
あらゆるところに気配りが無い。
総評
1泊2食付きで2人で予約すると5万円を超える。
1人25000円以上だ。
宿泊した料金を自慢したいのではない。
1泊1980円の宿なら何も言うまい。
1泊25000円は高い。自分のような庶民には頑張らなくては出せない金額だ。
特別な日だとか、そういう日に来たい料金だ。
宿側にも色々事情があるのかもしれない。
継ぎたくもないのに無理やり跡継ぎやらされたとか、コロナで大変だとか、昨日不倫がバレたとか。
ただ気が利かないだけなのかもしれないが。
楽しみにしていただけに、温泉の良さよりも不親切な後味の悪さの方が際立った宿泊だった。