オンラインの時代。
時代はオンライン真っ盛りだ。
ネットで注文、ネットで席予約、ネットで婚活。そして次はネットで車購入だ。
変革の時が来ているのだろう。
この辺のオンラインへの移行は個人的には大賛成だ。ボルボの新型EVであるC40は販売はオンライン専用になるのだという。
ボルボ新型車オンライン販売専用の理由
結論から言おう。
ボルボが新型EVであるC40の販売をオンラインに変更する一番の理由は、ディーラーを削減したいからではない。ボルボの広報によると、近年は『クルマの商談が面倒』と考えている消費者が増えているからだそうだ。
他人より大きく得をしたいとは思わないけれど、他の人よりも損はしたくない。同じ仕様の車であればワンプライスの明確な価格設定の方が求められているというのだ。
それが理由でのオンライン専用。
なるほど。
わかる気がする。
例えばDellなどはパソコンはネット上でカスタマイズして注文することで、自分仕様のパソコンが届く。
そこに人を挟んでの値引きだとかおまけだとか今日決めてくれるのだったら、、、などの交渉は不要で、パッと購入したいという気持ちなのだろう。
個人的にはとてもいい流れだと思う。
昔から続く営業の仕事を奪ってしまうが、以前はオンラインがなかったので営業から買うしかなかった。しかし、今はほとんど国民全員がスマートホンを持っている。スマートホンがあれば何でも決済できるので、そこに車が追加されても何らおかしなことではない。
スマートホンが苦手、もしくは人を通して購入する事を希望する人のために、多少割高になっても、そういう選択肢を残す方法は有りだと思うけれど。
オンライン化のメリットデメリット
オンライン化することで円滑に購入手続きを終える事が出来る反面、その後、車保有の要である整備等の問題は起こる。ボルボ広報によると、店舗を無くすという事は考えていないようだ。
考えられるオンライン化のメリットとデメリットは以下のようなものがある。
まずメリットとして、販売店には在庫リスクがなくなる。
在庫を抱えなくて済むことになれば、店舗としては資金繰りから見てもプラスだし、新車をたくさん仕入れたはいいものの、売れなくて困るという事態に陥らなくても済む。
もうひとつ、販売店にとっては今、優秀なセールスを雇い入れるのが人材難で難しいそうなのだが、ショールームを持つ店舗を集約できれば、それも解消しそうだ。
デメリットとしては、それこそ新車を仕入れて売るという売り上げが立たなくなってしまうので、メンテナンスや修理などで最終的な収益を確保する必要が出てくる。
ただ、そもそもの話として、販売店にとって新車販売は「水物」のような側面があり、固定費はメンテナンスや修理で稼ぎ出すのが基本だとも聞くので、新車販売にかけていたコストを削減しつつ、メンテなどで収益を出していければ問題がないのかもしれない。それに、ショールームを持たない店舗が増えたとしても、顧客との長い付き合いの中で新車購入の相談に乗ったり、オンライン販売につなげたりすることはできるはずだから、仕事を生み出していくこともできるはずだ。
ボルボ広報は「(オンライン化で販売店が不要になるかというと)その逆。クルマは乗り始めてからもメンテナンスや修理などが必要な商品なので、絶対に店舗は必要です。オンラインとオフラインのバランスをどう取っていくかに重きを置いています」と話していた。
マイナビニュース
ショールームに行って試してみて、現車はオンラインで買う。
まるで家電のようだ。
ん??EVはそもそも家電か??
自分は営業との駆け引きが楽しい側面もあったが、もしかするとそれも過去のものとなるのかもしれない。