小さな物には拡大鏡を。
自分自身も初めて機械式時計を買った時の第一印象は同じだ。
ジャムおじさんが時計に興味を持ち始めて、初めてブレゲを見たときの第一声は
『ちっさ!!』
であった。ネットやカタログには大きく載っているけれど、実物はとても小さいので最初はホントに驚く。
銀座の時計店で体験
どこだったっけな。
どこかの機械式時計のブティックへ行ったときに、裏面の彫金の美しさを見せてもらうため、キズミを使わせてもらったのだ。
その時、肉眼では気にならないような模様まで見ることができて、感動した事を覚えている。
そこからしばらく時は流れ、そんなことはすっかり忘れていた頃に自分の宝物の時計を撮影していた。小さくて上手に撮るの難しいなと思っているときに、存在を思い出した。
昨年ヴァシュロンコンスタンタンのシャンベランを購入したのだが、裏側から見えるローターの彫金が素晴らしい。ただし、小さいので肉眼で見るより撮影して拡大して見た方がよく見えるのだ。
こんな時に何かよく見える方法は無いかと考えていたら、ようやく思い出した!
そうだ!キズミを買おう。
ちなみになぜ”キズミ”というのかというと、”傷を見るから”キズミと言うらしい。
なるほど、、、。傷見ってことね。
そのままだな。
購入したのはベルジョンのキズミ、3.3倍。
レンズの倍率もいくつかバリエーションがあるのだが、倍率が上がれば上がるほど見える範囲が狭くなり、使いづらくなるのだそうだ。
以前、時計店で使わせてもらったキズミの倍率が分からないので、まずは汎用性の高い3.3倍の物を購入した。
見た限り、6.7倍の物まではすぐに見つかった。
キャラメルの箱みたいな物が届く。
開封してみる。
袋に入った商品が登場。
シルクハットにレンズがついたような形のシンプルな物。
構造は単純極まりない。
裏側。
レンズは一枚のみ。
おちょこにも使えそうだ。
シャンベランと比べるとこんなサイズだ。
シャンベランは36mmのサイズ。
キズミで覗いた映像をイメージしやすいように、スマホのカメラ部分に当てて撮影してみた。意外と見えるぞ。
正面から。
とてもいい感じだ。数字やマルタ十字の立体感や、白文字盤とイエローゴールドの組み合わせが良い。本物の3.3倍の見え方もこんな感じ。
そこまで巨大に見えるわけではない。
裏側。
これぞシャンベランの真骨頂。
薄いローターに彫金が施してある。
ローターは時計の向きによってクルクルと動くが、その際に『シャラララ』という細いチェーンが擦れるような音がする。それもまた良い。
これは以前オーダーしたストラップの裏側。
正規店でオーダーしたので刻印入り。(ただし日本製)
関係ないが、シャンベランのリュウズ小さすぎないか。
小さくて薄くて奥まっているので、指先でも指の真ん中辺でも、どこでやっても回しにくい。年取ったらリュウズ回せなそうだ。
それに対してセイコーの時計は回しやすい。
さすがの日本製。しかし、このリュウズが小さいところも全体的なデザインに影響を与えるのかな。
以前、銀座の時計店で見せてもらった時はもっと大きく見えた気がする。
今度は3.3倍より大きく見えるものを買ってみようと思う。
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