ホントにネズミに見えてきた。
俺は聴覚過敏である。間違いない。
元々音には敏感な幼少期を過ごしてきた。
しかし、20代半ばで体調を崩してから一層聴覚の過敏さに磨きがかかったのである。
最近意外と多くの人がこの症状で悩んでいることにも知った。
特定の音が非常に気になる
これはホントに、幼少期の頃から尋常でなく『音』にこだわりがあった。
だから20歳過ぎてミュージシャンとして東京で活動していた流れがあると思うのだが。
子供の頃の覚えている代表的な気になった音は以下である。
①テレビの音
テレビをつけると『ブイーン、、、。』という低周波なのか高周波なのか何だかわからない独特の音がする。これは音量ではなく波長を感じる、というニュアンスの方があっているが、周りが騒がしくてもわかることがある。
これにより、実家で2階にいるときにそのテレビのボリュームがゼロでも『今一階でテレビをつけたな』とわかったのである。
②冷蔵庫やエアコンの音
これもテレビと同様音量ではない。
ファンがまわっているような空気の揺れを常時感じる。他の部屋でエアコンをつけてもすぐわかる。室外機の音とかではない。
覚えているのはこんなところだが、うちの実家はハイパー田舎なのでその他の電子機器は何もなかったし、持っている人も誰もいなかった。
日常生活においてはこのくらいの電子機器の音が気になったものである。
これが今となっては携帯電話の充電器の音、ハイブリッド車の漏電レベルの爆音、地下鉄の中の電子音、傷んだ電線の近くを通った時の漏電の音、マウスのクリック音、エアコンのファンの音や音質の悪いマイクや、低品質なスピーカーから再生される抜けの悪い音など全てが不快な音になっている。
普段パソコンを使うときはクリック音が煩いため、静音マウスを使っているのだが、3カ月から半年もするとクリック音やその他の音が出てくる。
だから操作に問題がなくても、煩いという理由で買い替えている。
こうした症状のことは聴覚過敏(症)というようだ。
sankei.comにも記事があった。
掃除機の音や雑踏の中など、周りの人が気にしないような生活の音が頭に響いて辛い。こうした症状は「聴覚過敏」と呼ばれる。近年は発達障害の特性である感覚過敏のひとつとして知られるようになったが、実は障害の有無にかかわらず、病気やストレスなどによって後天的に誰にでも起こりうるものだ。症状のレベルは人によってさまざまで、日常生活に支障をきたすこともある。
sankei.com
生活音が頭に響く「聴覚過敏」 ストレス原因も
原因と対策と周りの人が出来ること
聴覚過敏になる原因だが、後天的になることもあるというが、俺は先天的+後天的に拍車がかかったという状態だ。聴覚過敏については完全に解明されていないので、はっきりとした事はまだ分からないらしい。
ただ、過度なストレスやうつ、体調不良が引き金となって発症する人も少なくないようだ。
きっと、何かしらの原因により、脳内のある点と点を結ぶ回路がうまく繋げなくなってしまった結果だと思う。
聴覚過敏の症状がある人の対策としては、苦手な音がする場所へなるべく行かないようにすることや、防げるときは耳栓などを用いて耳への負荷を軽減することだろう。
そして周りはそれを理解してあげて欲しい。
会ったことある人は分かると思うが、俺はピンピンしてる。
嫌いな奴がいればドロップキックしようと思うし、いい電柱があれば登ろうと思う。バイクも車も大好きでシュノーケリングやスノボもF1も大好きだ。
でも、そんなに元気でも会議の時に使うマイクの音質が悪いと2分以内に吐いてしまう。
音を聞いて気持ち悪くなるのだ。
つまり元気そうに見えても、特定の音により黒板を爪でひっかいた音のように辛い症状になっているかもしれないので、そんな人がいれば理解してあげて欲しいと思う。
聴覚過敏は弱点でもありメリットもある
個人差や人によって苦手な音の種類のため一概には言えない。
だから参考程度にきいて欲しい。
他の人には全然聞き取れないようなレベルでも、音を発する車や機械の異常はよくわかる。ほんの少しでも異常があれば、わずかでも調子が悪く違う音を発していれば気づくことは多い。
友人の車に乗って数秒で『(エアコンの消耗品等や電子部品等)最近変えた?調子悪くない?』
と話し、友人がショップに持っていったら亀裂が入ってたと言われた等は割とよくある。
充電器でも、どの充電器が調子が悪いかと訊かれれば音を聞いて当てることができる。
興味ないので覚えていないがハイブリッド車はみな漏電系の音がする。
目隠しでハイブリッド車に乗り、エンジンをかければその電子音で何のハイブリッドモーターかもわかるかもしれない。
ガンを匂いで当てる犬みたいなものだ。
役に立つ時も稀にある。
他人がどう聴こえているか知ることができないため理解することは難しいけれど、自分自身がそうなので、それで困っている人がいたら理解するし、してあげて欲しいなと思うのである。