少年もおっさんも大志を抱く。
遡ること4年前。
時計なんて全く1mmも興味がなかったが、銀座のとらやで菓子を買って帰る際『キレイな時計だな、、、。』と数軒隣の時計ブティックのショーケースを無意識に眺めていた。ブティックから出てきたスタッフさんに中に入れてもらい、時計の歴史や面白さを教えてもらった。
それがきっかけで初めて知り、そして興味を持った機械式時計。
それが俺とヴァシュロン・コンスタンタンの出会いなのだ。
お金がない人はフェラーリを買うべき
お互い車好きが重症なので話が脱線しまくり、なかなか話が前へ進まない。
次に何の車を買うかとか、マフラーはどこのマフラーが鳴くとか、楽しい時間を過ごした。
フェラーリの値下がりの少なさ(モデルにもよるが)でも盛り上がり、自動車がどんどん高くなっている今、大半の1000万円くらいで買った車は何年か乗るとあっという間に半値以下に落ち、500万円以上を失う。
それに対してフェラーリはほとんど下がらないので、結局差額で考えるとそこらの高級車買うよりもよっぽどお得だと話していた。
昔、清水草一さんも貧乏人はフェラーリを買えという本を出していたような。
今日も458以降なら信頼性も増し、日常使いに全く問題ないと言ってた。
360モデナも特に問題はなかったな。
暖まるまで2速に入らない、風圧で強制的に内気、外気が切り替わる、夏は暑すぎてマニュアルシフトノブが握れない、糊が劣化した天井のレザーが落ちてくる、ドアノブがもげるくらいで、普通に乗る分には何も問題はなかった。
手続き終了後、街中を散策。
天気もいいので歩くことにした。普段、グンマーの田舎にいると1日15歩くらいしか歩かないので、運動不足解消にはちょうど良い。
田舎の子どもより都会の子どもの方が運動神経がいいというデータも納得。
洗車中のアストンマーチン発見。
その後、お昼ご飯に銀座のねぎしで牛タンを食べる。
銀座の街中を徘徊。
中国人がほんとに多い。すれ違いざまに聞こえてくるのは大半が中国語だ。
ヴァシュロン・コンスタンタンブティック再訪
本日の目的の一つ、ヴァシュロン・コンスタンタンのブティックに来た。
お客さんがいるのか、いないのかわからないブティックに入る。
中に入るとスタッフさんが笑顔で迎え入れてくれた。感謝。
ブティック内で時計を案内してもらう。
トラディショナル。3,894万円。
ダイヤの数から高いのは納得。
メティエダール。真ん中に犬みたいな動物が。いまいち良さがわからないが。1232万円。
トラディショナル。4,840万円。
トゥールビヨン他複雑機構が多数盛り込まれている。
クルマより高いもんなぁ。
美しい。
まず買えることはないが、もし手にしても約5,000万円の腕時計をして出かける勇気はなし。
どこかに忘れてきたらとか、ぶつけて傷つけてしまったらとか、心配で気が気じゃなさそう。
まぁ、余計な心配だが。
ブティックで訊いてみたこと
飲み物まで頂いて感謝。
実は今回は時計の事について実際購入する場合の事で訊いてみたいことがいくつかあったのだ。
ほんと知識がないので『車ってオイル交換ってするのですか?』位の質問もしてしまっているかもしれないが許して。
①メンテナンスの頻度やコスト、預ける期間など。
俺は初めて来たときに腕に乗せてもらったトラディショナルに思い入れがある。
ぱっと見地味だけど、裏がシースルーになっていて自己主張が少ない、オーナーだけがわかる良さみたいなところに魅力を感じた。
手巻きのトラディショナルだとオーバーホールは5~6年に1回推奨。
預ける期間は約1カ月。
費用は10万円しないくらいで、オーバーホールは国内ですると言っていた。
クルマを維持することに比べれば断然優しい金額。
②普段使わないときも毎日同じ時間に巻いたほうが良い?
時々しか使わないのであれば毎日巻く必要はなし。
しかし、機械なので動かさないとダメになってしまう。だから、使わないときでも1カ月に1回は巻いて欲しい。
③アリゲーターベルトの費用と耐久性は?
純正と同じベルトの費用は約5万円。耐久性は使い方による。
汗っかき、夏場に使う人、頻繁に使う人は短く、滅多に腕にしなければ長期間持つ。
そりゃそうだ。
④野暮な質問だが、購入される方は分割購入と一括購入とどちらが多いか?
他のお客様のプライベートにかかわるのでお答えできないと。
ちなみに36回払いまで無金利で最高は60回払いだそう。
話の感じから分割払いの方が多そうな、、。
⑤他の多数のブランドを扱う正規店でもヴァシュロン・コンスタンタンの取り扱いがあるが正規ブティックで購入するメリットは何か。
1番は銀座の正規ブティックで購入したという思い出だという。
それがかけがえのないものになるという。
そして、スイス本社から来る情報が1番早いことが一押しだそうだ。
4年ぶりに憧れの時計を載せてみて思ったこと
最後に4年ぶりにもう一度腕に載せてもらった。
始めて載せてもらった時の感動が甦るかどうかも、自分の中で気になっていたところだった。
しかし、確かに悪くはないのだが”何が何でも今すぐ欲しい!!”という気持ちにはならなかった。
フェラーリの360モデナを購入するときは現車を見て5秒で即決した。
買った後に『ところでこれいくらですか?』と訊いた。
その位、初恋の人に告白されたくらい、ときめいたのだ。
今日はその感情は起こらなかった。
しかし、とっても気になる存在でもあるヴァシュロン・コンスタンタン。
これからも情報を集めてみよう。
帰りは4年前と同じくとらやで菓子買って帰った。