最高に素晴らしい花火大会だった。
さて花火といえばその美しい火花もさることながら、魂まで揺さぶる音も忘れてはならない。視覚と聴覚で楽しめる花火だが、個人的な重要度割合は【視覚1:聴覚9】の割合であるため、遠くの空いている穴場スポットから打ちあがる花火を見るというのは選択肢の候補にすらならない。そんなの、
爆発音が自分の耳元に届くまで時間がかかり過ぎる。
音の速さは様々な条件で変わってくるものの、おおよそ1秒間に約340m進む。
それなので打ち上げ場所から1km離れるとおよそ3秒、音が遅れて届くのだ。つまり、俺は花火の打ち上げ場所から【340m以内】にいなくてはならない。
ところで今回は台風と重なってしまっている。
今までは、素晴らしいサウンドを聴きに毎年鈴鹿までF1マシンのサウンドシャワーを浴びに行っていたが、2013年のレギュレーション変更を最後に掃除機の音になってしまった。だからもう行っていない。
今ではこの諏訪湖花火が音と火花、ともに心の洗濯タイムになっている。そんな素晴らしいひと時が台風により危ぶまれていたが、当日は降水確率90%をものともせず、なんと花火終了まで天気は持ちこたえてくれた。
本当に嬉しい。
今年は石彫公園の有料エリア(1人4,300円)を購入して行ったので、楽しみも格別なのである。
現地まで車で行くと渋滞で帰って来れなくなるため、手前の塩尻市の駅近くに車を停めて塩尻駅から上諏訪駅で電車移動した。
入場ゲートは2番3番。無料観覧場所とゲートで隔離された有料席エリアに入っていくのは、サーキットでグランドスタンドへ入っていくような気持ちに似ている。
打ち上げ20分前に到着したにも関わらず相当前の方に座ることが出来て満足。打ち上げ場所から200mも離れてないのではないかって距離だ。
天気が悪い時は傘は禁止なのでポンチョ的な合羽を持っていくと良い。バイク用のガチ合羽もあるが100均のレインポンチョを携帯。
さて有料席を取ってくるくらいなので常連さんor花火フェチが多い先頭集団。打ち上げまでのカウントダウンが始まると、ライヴでも始まるかのような盛り上がりで大歓声。こういう、周りに好きな人が大勢いる環境で見られるのも楽しいよね!
カウントダウンからの開始。プログラム通り、一つ一つ解説しながら進められていく。
何と言ってもここ、諏訪湖の花火が素晴らしいのはそのロケーション。
四方を山に囲まれた湖で花火を打ち上げるため、爆発音が大反響し銭湯で花火をあげている様な感じで音がこだまする。
天然リバーブ&ディレイなのだ。
爆発音も大きいし、音も反響して花火をあげるには最高のロケーションと思われる。
それじゃいくつか写真を並べてみる。
水上スターマイン。湖の上で半球状のスターマインを爆発させる。(花火師さんたちは舟で避難)
本当に素晴らしい。
感動して涙が出てくる。諏訪湖の花火は聴覚と視覚にプラスして、強烈な空気の衝撃波も頻繁に食らう。特に宇宙戦艦ヤマトのBGMで打ち上げられる花火などは、『うッ!』となるくらい強烈な衝撃が襲ってくる。
(xoxmamemamexoxさんの動画より、時間の無い人は2分辺りから再生してね)
これがまた最高に楽しい。
こんな勢いで合計4万発も打ちあがるのだ。他所では大事に一つずつ打ちあがるサイズの花火が、惜しげもなく連続で打ちあがる。それなので欠点としては、地元の他の花火大会が物足りなくなってしまうことだ。
帰りの電車は昨年に比べて行列に並ぶ人が少なかったようで(台風のせいと思われる)1時間も待たずに乗れる。(これでも)
来年もまた来よう。必ず。
まだ行ったことなくて興味ある人は絶対に行った方が良い。
花火好きだったら絶対感動するよ。