ハーレーダビッドソンの超絶ノルマ問題。
数年前にBMWで問題になったディーラーへの過剰ノルマ問題。実名告発するディーラーまで登場し、公取委も動いたBMWのディーラーいじめ。
その甲斐もあり今でこそ大人しくなったBMWだが、何とあの集団が今度は別の場所で暗躍していた!
BMWの壮絶ノルマ問題
数年前にBMWのディーラーの過剰ノルマが表面化して問題化した。
知らない人へざっとおさらいしておくと、各メーカーごと販売台数合戦している中、販売台数を稼ぐため全国に展開するディーラーに実際の需要を大きく上回るウルトラヘビーノルマを課した。
それを課されたBMWディーラーがノルマ達成のために自社登録を連発。
自社登録というのは自分の会社で新車を買う事だ。
生命保険の営業がノルマ達成のためにがん保険に5個も6個も入るようなものだね。
自動車ディーラーは登録される事で1台販売とカウントされる。
そのためには新車の状態から所有者がついた車検証が作られなくてはならない。
これがディーラー名義で大量に量産されることになる。
そして一度登録されるともはやそれは1kmも走っていなくても中古車。
新車の値段では売れない。
BMWのスタッフに聞いた話だが、とても普通に売っていては無理なノルマなのだそうだ。
その結果、良質で低走行(未走行)の中古車が全国に大量発生。新車なんて買わずとも中古車で新車と同等のクオリティの車が何でもそろうので、益々新車が売れなくなる。
その結果更に全国のBMWディーラーで加速度的に自社登録の車が量産されるという、負のスパイラルが発生した。
こうなると需要を大きく上回る供給量に中古車市場の値崩れまで引き起こし、軽自動車よりも安いような低走行BMWの良質な中古車が出てくる始末。
そうなるとBMWのブランドも何もあったもんじゃない。
せっかく自分が全裸でグランドキャニオンから飛び降りるつもりでBMWの新車を買ったところで
『まぁ、ビーエムなんてそこら辺の軽自動車以下の値段で買えるからね。』
とキノコヘアの若者に鼻で笑われておしまいだ。
実際そんな事が数年前にあったことでBMWはドイツ御三家(ベンツ、アウディ、BMW)の中でもひと際下に見られがちな地位になってしまっている。実際問題どこも似たり寄ったりなのにね。
MINIも今ではBMWだが、その時期はMINIも同じ状態で登録済未使用車の在庫で
『内外装組み合わせ可能な全てのパターンの全車種の新古車在庫ありますので。全て即納できます。』
と言われたことがある。
ハーレーダビッドソンの超絶ノルマ問題
さて、自分も好きで3台乗り継いでいるハーレーダビッドソン。
現在この悪い話はハーレーダビッドソンを中心に周っている。
ハーレー業界に明るい人に現在のハーレーディーラーを取り巻く問題を詳しく聞いた。
『ハーレージャパンがおかしくなったのは3~4年前から。BMWの問題で世間が賑わった後です。あのBMWのノルマ問題を引き起こしていた経営陣がBMWを去り、今度はハーレージャパンに来たのです、、、。』