貴重な体験。
今日は珍しい車を借りる事が出来た。
レンタカーが必要になったので一番手頃な物をお願いしたところ、出てきたのがこのヤリスハイブリッド。どこのメーカーのものかはわからないが、普段滅多に触れることが無い国産車に乗る貴重な機会を得たので、乗って驚いた事やガッカリした事を書いてみる。
日本車から離れている理由
自分が日本車を好んで乗らない理由は色々があるが大きく以下の5つの理由がある。
1 CVTが嫌い
有段式のトランスミッションが好きだ。
例えばポルシェのPDKのように滑らかに変速していくDCTは勿論最高だがMTも良い。トルコンATも良い。今ドイツ勢もトルコンATが主流だがDCTとそん色がない位変速スピードが上がっている。みんなでお出かけするときにはショックが無く最高に良い。
対して日本車のほとんど全ての車がCVTだ。
以前から700億回以上言っているが、私は偽物が好きでない。
カーボン調ディフューザー、金属調バンパー、レザー調シート、木目調パネル、レザー調ハンドル、メッキ調カバー、達成不可能なカタログ上燃費、実際以上のカタログ上馬力などなど。
CVTはアクセルを踏んでぶおーんと半クラでアクセル思いっきりふかしたような音で進んでいく感じが苦手だ。そして音が煩い。
有段式の回転数が高まっていき、変速して次のギアに変わりスパッと回転数が低くなる瞬間の音がいいんだ。
2 デザインが好きではない
これはそのものずばりだ。自分には内装外装、日本車にはカッコいいと思える車が無い。
3 スイッチやボディの隙間も大きくクオリティが気になる
スイッチ一つとっても例えばドイツ車は部品の隙間が小さい物が多い。
ベンツなどボタンとその周りの枠が遠目には見えない程隙間が小さい。アウディも良い。またクリック感や音も良い。アウディなどは操作した時の気持ちよいタッチ感クリック感にも気を遣って作っているという。
それに慣れるとぺっこんぺっこんと、100均のおもちゃみたいな操作感の国産車はちょっと頂けない。毎日触れるものだからこそ。
4 車内が臭い
新車のニオイは有害だ。
大量の接着剤や溶剤が使われおりその匂いが抜けていない。
このニオイが大嫌いだ。
臭すぎる。吐きそう。あと酔う。
5 バックする時の音が煩い
リバースに入れるとピーピーピーとうるさい音が鳴り続ける。
これいらない。
他にも色々あるが大きくはこの辺。
後はスライドドアの車はドアがペラペラに薄く安全性にとんでもなく難がある。
かつ手やアソコを挟んでしまったというニュースが後を絶たない。怖い。
借りた車のインテリア。
イメージ通りスイッチの隙間は大きく、新車のニオイも距離が少ない事もあり超強力。
だが、きっと車両金額も安い安価なグレードだろうから、あまり細かい所まで言うのは野暮ってもんだろう。
ナビが大きくて運転時に邪魔そうだと思ったけれど、実際に運転してみるとそんな事は無い。よく考えられたサイズと場所。
市街地走行レビュー
ロックを解除して乗り込む。
リモコンキーでロックを解除するときのピッピという電子音が煩い。
最初に乗り込んで気が付いたのはドアの軽さだ。
軽量化されたスポーツカーのようにドアが軽い。風で押されて動いてしまう。
どっしりとしたドイツ車とは正反対。
ドアを閉じるとドア内からばいーん!という間の抜けた音。
側面衝突の安全性に疑問。
エンジンをかけるとハイブリッドなのでモーターだけ始動。静か。
走り出しはスムーズ。
1速から2速への変速でタイムラグがある一般的な車と違い、シームレスな加速で40km/h位まで加速。
これは流石。
ハイブリッドの魅力を発進直後に感じた。
滑らかに40km/hまで加速した後に轟音と共にエンジンが目を覚ました。
その後は良く知ってる日本車のそれだ。
強い加速が必要なシチュエーションでも音ばかりうるさくて前に進まない。
ロードノイズも相当なものだ。
ゴー!!!というロードノイズとブオー!!!という激しいエンジン音で疲れる。
高速道路では会話は不可能だろう。
雨が途中で降ってきた。
天井を叩く雨音が強烈にうるさい。トタン屋根のようだ。
ソフトな設定のサスにより車内の揺れはカドが無い。
だが、国産車全般に言えるが横揺れが激しい。
縦に揺れるのは勿論横にも激しく揺れるので酔う。
ドイツ車系とは全然違う揺れ方。
しかし、いい所もある。
借用期間中ある程度の距離を走ってみたがガソリンの残量計は全く動かず。
低燃費がこの車の最大のメリットだとするのであれば、間違いなくそれは胸を張って長所と言える性能だ。
この車が似合う人はどんな人だろうか。
・車に興味が無く燃費が重要な人
・普段の買い物車が欲しい人
・車にそこまでお金をかけたくない人
・大量に車が必要な法人
・とりあえず無難にガソリン代が抑えられる移動の足が欲しい人
が思い浮かんだ。
上記の用途であれば間違いなくフィットする。
上質さとか車を運転する楽しさとかそういったものは皆無だけど、趣味性が高い車を乗る以上我慢しなくてはならない維持費の高さと決別することができる。
自分は人よりほんのちょっと、、、車に興味があるから選択肢には入らないけれど、この車が人生の良き相棒となる人もきっと多いだろう。
総評
臭い!
以上。