年始に動かして以来。
何に乗りたいかではなく時期的に何を動かさねばならないか。
S1000RRは前回動かしてから1カ月半経つ。そろそろ出番なので混雑した下道ではなく高速道路を1往復して帰ってきた。
相変わらず速過ぎる。
底なしの動力性能
このバイクは自分にとって大きな存在感のバイクだ。
一度売却してまた全く同じバイク(売却した個体そのもの)を1年後に市場で見つけ、再度購入したほどだ。同じバイクを2度買うのは初めて。
恋愛ソングでもあるけれど、近すぎると魅力がわからなくなる。離れてみてどれだけ良かったが初めてわかる。
ちょっと違うけれど何となくそれに近く、当時はもう乗らないしいいかなと思ったけれどやっぱり良くなかったのがこのバイクだ。
今から10年も前の車両になるのだが今でも通用する動力性能で、またいい具合のポンコツ感があって最高に好きなんだ。
細かいところだが、この次の型のS1000RRからは変速時にギアが『カチッ』と入る。
精度が上がって素晴らしいのだがポンコツマニアにはこの旧式のフィーリングがたまらない。
この所有している年式のS1000RRは『ガッコン!!』だ。
どう考えてもカチッと決まる方がいいのだが、この変速時のガッコンとバイク全体が大きく揺れるアナログ感がとても良い。
DCTとシングルクラッチの変速フィーリングの違いみたいなものだろうか。
郊外の見通しの良い道路を走る時は毎回クラッチを握ってガッコンと変速を楽しみ、高速道路やワインディング走行時にはクイックシフターを使いDCTのように途切れなく変速出来る。(upのみ)
まるで空冷ポルシェとPDKのGT3を一台で両方楽しめるようなバイクでこれが自分のフィーリングにピッタリなんだ。
6.9秒の所有タイムは0-200km/h加速。
0-100km/hは2秒台。
これを生身の体で味わうので体感的にはもっと速い。
久しぶりにエンジンをかける。
タイヤ等問題ないかチェックしてしっかり暖気をした後に高速道路へ。
SA到着。
スクリーンを社外の背の高い物に変えてあるので少し伏せれば風は結構防ぐことが出来る。風洞実験内容を直接人体で感じる事が出来る。
スピードが上がってくるとスクリーンの高さが1cm高いか低いかはすごく大きい。
なるほど、あんなちっさい空力パーツが意味あるのかなぁ、、、なんて思うけれど高速域ではしっかり効果がある事があるんだね。
自分の体で風を直接受けてよくわかる。
強い加速をするときもギアを下げる必要がなく6速のままアクセルを開けばOK。
これで慣れると他の乗り物に乗った時にあれってなる。
このバイクに乗ると毎回速さのことばかりだが、ホント笑えるほど速い。
今の乗り物はこの時代の車やバイクに比べると全員出木杉君だ。
それはそれで素晴らしい事だが、こののび太感ある古いバイクも今でも第一線の趣味車として活躍することが出来る。
毎回帰る度に塩カルを洗い流すのが面倒で仕方ないが愛車のためには仕方ない。
引き続き春までは時々動かして楽しもうと思う。