何でも極端なモノが面白い。
結局12345と数字が合ったら一番平均的なのは真ん中の3だ。
ここがスタンダードであることは世の中の全ての車が共通している。
だがしかし!
1や5は飛びぬけた何かを持つものの、大きなデメリットも内包する事がほとんど。
ガヤルドやQ8の極端なところ。
ETCカード入れるの疲れる、、、わかる人いる?
ガヤルドのETCカード入れる機械は助手席側のグローブボックス内だ。
これはどの車でも大体似たようなところについていると思うのだけど、ガヤルドにETCカード入れるのが億劫で疲れるんだ。
普通にグローブボックス内にあるのだけど、低い車体の中央寄りの奥についているので、一度
『よっこらせっと!!ぬおぉー!!』
と言いながら座ってのぞき込んで入れる方法が1つ。
もう1つはシートに座らず体を転んだくの字に折り、
『、、、。っだあああぁぁー!!』
って言いながら無理な姿勢で差し込む方法。
自分がおっさんだからこうなるのだけど、そもそも車体が低いんだ。
確か車検証上の全高は116cm。
シートの座面は地面から10~15cm位のところについている。
そこに座るとまた立ち上がって出てくるのも一苦労だ。
この手の車がボディの大きさに反して中は狭いので、例えば天井側に配線通すとかドラレコ付けるとかいった作業はかなり無茶な、アクロバティックな姿勢で作業を強いられる。
長年続けていたら体がどうにかなってしまいそうな状態だ。
こんな車を専門で整備している人は日常的にこのような状況になるので本当に大変だと思う。
他の車のようにドアを開けてサッと乗ってサッと降りる事がまず出来ない。
10回乗り降りしたらとんでもなく疲労感がある。
車体が低いので運転席から手のひらもベッタリ地面に触る事が出来る。
乗っているとほとんど地面に座っている目線。ガードレールと同じかそれより低い位の目線だ。
下部洗浄しようとホースを下に入れようとしても入らない。
いじって低くしてあるのではなく、これで純正車高。地面までげんこつ一個分。
積載車に載せる時も車体下部が地面にあたらないよう、フルフラットでかつあの白いので段差を緩和して、1人がガヤルドを運転して1人がどこか当たりそうにないか地面にうつ伏せになって見ていた。
たった5メートルバックするだけで30分がかり。
本当にご迷惑をおかけします、、、。
因みに後ろはあの低さなので、気にせずバックするとタイヤ止めでバンパーが粉砕されます。
前に進むときも段差がないか常にチェック。
後ろに進むときもタイヤ止めに当たらないかチェック。
曲がる時も地面から数センチ飛び出したマンホールやワダチに当たらないかチェック。
こんなだから知らない所へ長距離ドライブに行こうなんて気にならないのよ。
Q8は一番嫌なのがタイヤ交換の時期。
タイヤ交換自体はお店でプロにやってもらうけれど、そのタイヤを車に積むのは自分ひとり。
車高の高いQ8に20インチのタイヤ4つ積むのはきつ過ぎる。
平らに積むと全部載らないから重ねる必要があるけれど、タイヤ一つ分高く持ち上げる事ができん。
頭の血管が切れそうだ。
これは本当にマイッタ。もうすぐタイヤ交換の時期だから遠くの空を見ている。
2メートルの横幅は狭いところに行かなければ大丈夫。
東京に遊びに行って道を間違え、迂回路で極細の道を案内されると無事死亡する。
ドアの厚さも30cmあるから横幅が2600mm以上あるスペースで初めて、ギリギリ1人が乗り降りできる。
自分のタイヤ交換が億劫な事から考えるとSUV専門店やアメ車専門のお店のスタッフはホントきついだろうなと想像。
極端に大きい車や極端に低い車はそれも魅力の1つではあるものの、所有者は勿論整備するスタッフもみんな苦労が絶えない。
嫌な顔せず引き受けてくれる整備士さんありがとうございます!
だから当たり前ですがワタシは工賃安くしろとか絶対に言いません。工賃いくらとも聞かないけれど。