見慣れた漆喰壁。
住み始めて間もない頃は見慣れない光景に毎回感動していた。
今では天井まで全て真っ白な家の中で生活するのは当たり前だ。娘にとって部屋のライトがシャンデリアなのも当たり前な光景だ。
色々欲しいモノを買ったけれど、結局自分が一番幸せを感じているのはどれもお金で買えないモノばかりだ。
涼しい朝の寝坊タイム
真夏の灼熱の暑さが身を潜め、窓を開ければ快適な気温で過ごせる日々が訪れた。
一般的にはかなり肌寒く快適を下回る寒さなのかもしれないが、暑がりの自分と娘にとっては最高に過ごしやすい環境。
そのせいか今までは毎朝5時台に起き、それから寝ずに大騒ぎしていた娘も良く寝てくれ、朝は2人で遅起きしてのんびりと横になっている時間が増えた。
ついこの前のことだが、娘の横で朝寝ていたら娘が寝ぼけて突然笑い出したんだ。
目を覚ましたのかと思い見てみると目を閉じて笑っている。
そしてそのあとすぐに
『パーパっ、、、。』
って言ったんだ。
夢の中でも一緒に遊んでる夢を見ているのかなと思ったら可愛くて仕方ない。
娘はまだ保育園にも行っていないので、知っている世界は家族との世界のみだ。
夢を見ている様子だが、現実世界での体験のレパートリーはまだ少ないはず。
どんな夢が展開されているのかが気になる。
先日かっぱえびせんを大量購入したのだが、流石に食べ過ぎて飽きたので今度はすっぱムーチョにおやつを変えた。
娘は車が嫌いだから余程必要な時以外はお出かけはせず、家で過ごしている。
だから大人の自分が家で楽しめる事というと、こうしておやつを食べることくらいなものだ。
何でも欲しがって食べていると右から
『あーっこ!!あーっこ!!』
左にまわって
『あーっこ!!あーっこ!!』
と大騒ぎ。
このお菓子は味が濃いので与えず子ども用のお菓子をあげたり、ぶどうを剥いて小さく切ってあげたり。膝の上に座らせて食べさせている時間が何とも愛おしい。
今、自分は自分の人生に満足している。
特に不満が無い。
家族と車とバイクと時計とオーディオと家とガレージがあって、幸せ構成比で言うと95%以上が家族の事で5%未満を残り全てで分け合ってるような感じだ。
こんな事言ったら車好きに怒られるが車は所詮乗るだけだし、変化が無い。
エンジンをかけて動かして帰って来る。
言ってみればそれだけだ。
しかし子どもや家族を通して体験する事は心が上にも下にも激しく揺り動かされる。
突然、傑作の瞬間が訪れる。
一緒に遅起きして、お互いの顔見て笑い合っているだけで楽しい。
今はこんな時間が最高に幸せなんだ。
車やバイクに乗って出かけて帰ってくると、エンジン音を聞いて娘がカーテンを上げて窓から毎回覗いている。
趣味車は天気の良い週末に午前中1時間だけ乗ったら、午後は公園に連れて行って遊ばせてあげる事にしている。
次の週末も公園に連れて行ってあげたいと思っている。
これからも可愛い娘と妻と、たくさんの思い出を作っていきたいと思っているんだ。