過去所有の車。
とても素晴らしい車だったフェラーリ360。
所有満足度はずば抜けていて、心の底から所有する幸せを感じる事が出来た車だった。
今日は何のブログ書こうかな~とアルバム見ていたら360の写真が出て来たので、これについて振り返ってみよう。
極貧時代に憧れて数年後に購入したフェラーリ
若かりし頃東京に数年間住んでいた事があるのだが、その時に初めて見て衝撃が走ったスーパーカー達。
地元ではスーパーカーなんてまず見ることがなく、平日はほぼ軽自動車しか走っておらず週末になると観光地は赤や黄色の軽自動車で溢れるような町だったのだ。
そんな国産車しか知らないので当然車に興味があるはずもなく、
『車はダサい!(自分が知っている範囲の話。)俺はバイク乗りだ!!』
と鼻息を荒くして連日ハーレーに乗って山へ川へ、海へと走り回っていた。
ところがどっこい!
その後東京へ行って環七沿いで見たランボルギーニディアブロやフェラーリ360の音の凄さと、ガードレールよりも低い車高と存在感と言ったらもう、、、。
地元にいた頃に車はダサい!と思い込んでいたが、ダサいのは自分の顔であった。
この世にこんなデッカイ存在感のある車がある存在するとは、、、。
あの衝撃以来、自分の目指す方向はガッチリと定まりそれに向けて日々妄想を繰り広げていたのである。
そこから数年を経て27歳までにはフェラーリを買う!と決めたものの、無理だったのであっさり下方修正して30歳までに買う!!と再度決め30歳の時に購入したのがフェラーリ360。
自分の自動車における青春であり、恋を抱くようになったきっかけの車を手に入れて人生バラ色になったものである。(最初は)
この手の車は特に中古車の場合、台数が滅茶苦茶少ないので好みの仕様を探すのが本当に困難。ぶっちゃけ色は指定不可。
外装は赤、内装はホワイトで低走行の6MTの360が欲しい!
なんて言っても、そんな車がポンと出てくる可能性はゼロだ。
なんせ、360モデナのマニュアル車自体がそもそも300台ちょっとしか生産されていないのだから。
それなのに運命的に好みのカラー(外装赤のありきたりな好みだったため)の6MTが出てきたときは値段を聞くよりも先に
『この車買います!!』
と話したものだ。
自宅駐車場に憧れのフェラーリが停まっているのは幸せを感じる瞬間だった。
写真撮るのが下手で写っていないが、ハンドル中央にある跳ね馬エンブレムを見るたびににやけていたものだ。
友人と一緒に近所のツーリング行ったり。
ホント素晴らしい車だが、モノによる感動は持続性がないため段々愛情も冷めていき、数年も経つと乗るのが楽しみから
『今月も一度も動かしてないな、車のためにたまには乗っておかないと。外は暑いし面倒だな、、、。』
と変わってきた。
20分位暖気しないと硬すぎて2速に入らなかったり、出かけるたびに信号などで誰かに写真撮られるのが鬱陶しかったり、停める場所に難儀したりと、ネガティブな事が目に付くようになってしまった。
色々あって結局手放したのだが、今となってはまた手に入れたいと思うほど魅力ある車なのだ。
今まで購入した全てのバイクと車に言えるのだが、所有してる時は乗らないしむしろ金食い虫だから売ってしまおうと思う。(一番乗らない車が一番税金や保険料や維持費が高い)
でも、無くなると寂しくてまた欲しくなるのである。
結局無いものねだりなのだが。
その後も新しい車はどんどん発表されて、今や最新フェラーリは6気筒エンジン搭載だ。
気筒数が減っても相変わらず大人気なのだそうだが、自分はやっぱりこの極貧時代に衝撃を受けた2004年頃位までに作られたようなフェラーリが大好きだ。
360や355、512、ディアブロ、カウンタックなど本当に魅力的!
憧れの青春の車みたいな感じ。
今は車がなくても幸せだけど、人生は一度きり。
悔いが残らないように楽しもう。