240回払いって何年??
今の若い子たちは知らないだろうが昔は『男の60回払い』なんて言葉があったのだ。
それだけ長期ローンを組んでまで買う馬鹿者的な意味も含むのだが、2022年現在60回払いなんて少ない方で車でも120回払いは普通、ハーレーなどは180回払いもある。
今回はそれを超える240回払いが登場した経緯と、資産価値の高いスーパーカーには適用されない理由。
キャンピングカー人気にと事故率の低さ
今回登場した240回ローンは何と20年払いの長期ローンである。
これよりも短い支払機関の住宅ローンだって多くあるだろう。
何かもう、”永遠に終わらない”気がしてくるような長期ローンだ。
昔の人はきっと60回払いに対してこのような想いを抱いていた事が想像できる。
コロナ禍により旅行にまわらないお金がモノに流れた。
車だったり時計だったり服だったり。そのうちの1つにある車、なかでもキャンピングカーは事故率が低いためローンの引き受けをする信販会社からOKが出たのだそうだ。
ちなみにここで言う事故は自動車事故ではない金融事故。
支払いを滞納したりしていないかどうかだ。
キャンピングカー購入者は金融事故が少なく、また車両の価値自体も残るためにこのようなローンが可能になったのだそう。
240回払いが可能になった詳細については以下にある。
信販会社が240回を認めたワケ
クルマの長寿命化と、キャンピングカーの新車/中古車の高い人気を背景に240回の長期払いが実現したとはいえ、最大240回もの「オートローン」を実施するには信販会社の協力が不可欠だ。「実のところ、わたし達のお客さまの組むクレジットでは、ほとんど事故がありません。交通事故ではなく、『払えなくなる』という事故です」と日本RV協会の担当者。
つまり、日本RV協会の会員の販売店でのクレジット利用者は、信販会社にとって、非常に良い客というわけだ。
「キャンピングカーの価値が高いと信販会社さんにも認められていると思います。長年乗っても、価値が落ちないということですね。クルマの性能が上がっていて、10年どころか20年くらい持つようにもなっています」 「そのため、新車で1000万円するキャンピングカーが10年落ちでも、500万円で売られることもあります。中古車市場も高いんですね」 実際に、今、キャンピングカーの販売は右肩上がりだ。
2021年の国内キャンピングカーの新車/中古車の販売売上合計額は、前年比109%の635.4億円に上る。 これは過去最高の更新であり、2011年比でいえば、約3倍にもなる。 そもそものクルマの長寿命化と、キャンピングカーの新車/中古車の高い人気を背景に、しかも顧客は優良。 こうした好条件が重なったことで、これまでにない240回、20年もの長期払いが実現したのだろう。
ちなみに金利は「店ごとに異なりますが、おおむね1.9-3.9%ほどになります」とのこと。
AUTOCAR JAPAN
キャンピングカー用「240回払」オートローンが誕生したワケ ターゲットや金利は?
資産価値がもっと高いスーパーカーに240回払いがない理由
これはもう改めて説明するまでもないが圧倒的に『金融事故』が多いからだ。
支払いの遅延や滞納が多いのである。
キャンピングカーは10年乗っても半値近い価値が残るという話だが、これがスーパーカーであれば半値どころか2倍以上の価値になる事も全然珍しくない。
対象物の資産価値は最高峰なのになぜ?!というと上記の通り、金融事故が多いからなのだそう。
某スーパーカーショップでも支払いに関して購入者に
『ローンの引き落としは前日までには必ず口座に用意しておいてくださいね。』
と話しているという話を聞いた。
月々の料金が払えないような状態で高い車買うなよ。
しかし、笑い話ではなくこんな話は全国にあるようだ。
特にスーパーカーは見た目が派手なため、”金はないけど目立ちたい”という人の格好の的になる。そのせいで金融事故も自動車事故も増えるのである。
情けない。
ただし、年々天文学的な金額に上がっていくスーパーカーの値段。
これが240回払いに対応してくれたら嬉しいという善良なホワイトオーナーも多いはず。
120回払いがスタンダードになった今、それを超えるスタンダードも近いうちに表れてくるのではないかと予想している。