出かけるのが億劫になるレベル。
四輪の任意保険加入率は地域ごとに差こそあれ、大体6~7割前後と言われる。
10台中7台程度は任意保険に加入しているという事だ。
それに対して二輪車はどうだろうか。何と10台中4台しか任意保険に加入していないのだという。
任意保険にすら入れない経済状況の人にどうして相手の賠償金額が払えよう。
二輪車の任意保険加入に関する意識の低い人は多い
実際、四輪車に関しては購入したら納車までに任意保険に加入するのは、多くの人が共通する一連の流れになっている。
それに対して自分の周りにもいた原付を除く二輪車オーナー。
確かに任意保険未加入を公言している人達が何人もいた。
実際にいたのはこんな人たち。
①スポーツカー好きで二輪車も買ったが、任意保険が思ったより高かったのでたまにしか乗らない(月に5~6回)という理由で任意保険未加入。
②フルローンでバイクを買ったものの、ローンがきつくて二輪車の任意保険まで加入したらガソリン代が無くなるという理由で未加入の人。
③任意保険はおろか、車検切れのまま乗っている人。
これが例えばハーレーのミーティングなどに行くと、③番の人はしばしば見かけた。
そして車検切れを隠すため自賠責のステッカー部分を意図的に折り曲げて、見えなくしてあるような車両は何台も見たことがある。
大の大人がワル気取りなのか貧乏なのか分からないが、任意保険はおろか車検切れで堂々と公道を走るなんて、惨めもいい所だと思って見ていたもの。
実際自分の体感通り、二輪車の任意保険加入率は四輪に比べて遥かに低いようだ。
バイクの任意保険は未加入の場合が多い?
一般的にバイクの任意保険は未加入の場合が多いのが実情です。
損害保険料率算出機構の調査によれば、バイクの対人賠償責任保険の加入率は42.0%、対物賠償責任保険の加入率は42.6%と、バイクを所有し乗用する人たちの半分以上が任意保険に加入していないとの結果が出ています。これは自家用車の加入率の約半分しかなく、バイクユーザーの保険に対する意識はかなり低いといえます。
もちろん、任意保険は任意で加入するものなので、加入していないからといって法的に何ら問題はありません。しかしバイクによる事故は自家用車による事故同様、大きな損害を被ることになるので、バイクの任意保険加入率の低さは大きな問題といわざるを得ません。
チューリッヒ保険株式会社250㏄以下のバイクも任意保険の加入は必要?
あなたのケガではなく相手のケガの事
任意保険は自分のためではなく相手のために入るものだ。
もし相手や相手の財産を傷つけた時、1000万円でも1億円でもすぐに払える人は加入は不要だろう。
そうでない人はみんな入るべきだ。
自分の楽しみのために相手を不幸にするなどクズ中のクズである。
実際、週末に有名行楽地にツーリングへ行けば、必ず数台は無理な追い越しをして、センターラインオーバーで走ってくるバイクと出会う。
常時警戒している事もあって運よく事故には遭っていないが、そんなライダーの約半数が任意保険未加入など、恐ろしくて出かけるのも躊躇ってしまう。
人も殺せる凶器に乗っている事を忘れてはいけない。
また、コロナ禍による密回避にもなり二輪車販売が活況なのだという。
楽しいのはいいが、
・お金がなくて任意保険に入れない
・相手をケガさせてしまった時の事まで考えが辿り着かない
こんな人が世の中に溢れているのを見て、益々日本は発展途上国になってしまったのかと悲しくなる。
任意保険の金額などいくらでもない。
何か起こってからでは取り返しがつかない。
任意保険という名前が良くないと思うのだが、公道を走る二輪車を含む自動車は最低限のマナーとして必ず加入しておこう。