見た目もポンコツっぽいが。
世の中万能なものはそうそうない。
万能、もしくは万能に近いものと言えば、ドラえもんに出てくる出木杉君かポルシェくらいなものではないだろうか。
かわいい顔したS1000RRも漏れなくアホっぽい欠点がある。
早朝のエンジン始動時に1人でお祭り状態に
遠出するときや、早起きの仲間とツーリングに行く際は朝6時台に起きて出かける事がある。
その時はノーマルマフラーのS1000RRでさえ少し住宅地から離れた道路に押していく。
実際静かな早朝にエンジン始動するとファストアイドルはかなり騒々しいし、暖気しているとみんな起こしてしまう。
しかし、荷物が多かったりして
『エンジン始動したらすぐ出るからこのまま駐車場でエンジン始動しちゃえ♪』
と思うことがあった。
これが最大の間違いである。
始動直後にアクセルに触れようもんならオートチョークでも引いたかのように
『グオォォォォォォォォォォォ!!!』
と8000回転から10000回転近くまで自動で回転数が跳ね上がる。
しかもしかも!!
アクセルを戻して手を放しても、しばらくその回転数を維持して回り続ける。
朝6時からメッチャいきがってる悪ガキみたいに空ぶかし大会みたいになるのだ。
早朝に静かに出ていきたい、いい大人がこれは大慌て!!
まるで、自宅でアダルトビデオを見ていたら突然親が2階へ上がってくる気配がしたので、慌てて隠そうとしたら、リモコンを踏んで最大音量にしてしまったようなものだ。
普通に恥ずかしい!
始動時の高回転化は仕様?故障?
何度か同じ症状に見舞われるうちに自分自身が学習し、自宅から10メートルのところでエンジンかけていたのを、50メートル先まで移して早朝時はエンジン始動するようになっていた。
欠点としてはそれで疲れてツーリング時の体力の9割が奪われる。
ちなみに幹線道路沿いにバイクを置いてエンジンをかける。そのまま半クラでスタートすると繋ぎ切った状態で50km/h近いw(アクセル回さず)
危ない。
繰り返し症状を体験するうちに気付いたことがある。
エンジンが極端に冷えているときに起こりやすい。
1時間くらい出先で放っておいても問題ない。寒い時期の朝一に必ず起こる。
調べてみると同様の症状を訴えている人を見かけた。
以下のS1000RR乗りの秋葉さんのブログはとても分かりやすくまとめてあった。
S1000RRのエンジン始動時に回転が急上昇してビックリしたことがある方が多いと思います。
特に2012-2014モデルで起きるこの現象ですがコレ、ほぼみんななります!!
回転がどこまで上がるかは個体差があるようですが、6000rpm位の車体もあれば、8000とか10000rpmとか回っちゃう車体もあります!!
でもみんななるんで異常じゃないんです!
(回転上がることが「おかしくない」って言ってるんではありません。この現象自体は秋葉もおかしな現象だと思いますが、でもそれが起きたからってその車体が特別異常なのではなく、S1000RRの12-14モデルでは、かなりの確率で起きうることなので、その車体の固有の異常ではないって言う事です。)
あとはECUのバージョンがどれなのかによって、現象の現れ方が幾つかあるようですが、基本的に回転上昇が起きる事には変わりありません。救うデリア秋葉さんのブログより
コンピューターのバグなのかよ。しかも対策部品は出ていないっぽい??
人が出来る対策としては寒冷時の始動後にアクセルに触れない事。
そうすれば回転数は跳ね上がることなく、それで油温が30度とか40度か(メーターに表示される)になればもうこの症状はならない。
それまで手を触れずそっとしておこう。
アクセルに触れると叫び始めるぞw
マフラー変えていれば、集合住宅や住宅密集地の早朝に8000~10000回転も回って大変なことになる。
知らないとマジでビビるコレ。2012-2014のポンコツS1000RRオーナーはみんなこの現象に驚く気持ちに賛同してくれるはずだ。
今後、この年式のバイクを買う人は注意しよう。