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BMW R1250RT 2019 レビュー。

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BMWのバイクはどれも長距離ツーリングに強い。

 

四輪でも有名なエンジン屋の異名を持つBMW

クルマは勿論だが、バイクの世界でも素晴らしいエンジン、バイクを作り続けているのだ。そして、そのほとんどがロングツーリングに対応しているところがすごい。

SSであるS1000RRですら長距離ツーリングは楽ちんだ。

 

 

 

長距離ツーリングの定義

長距離ツーリングの定義とは、、、。

それは人によって様々だ。俺は片道200kmを超えるとロングツーリングだという認識だが、これは普段走っている距離に応じて各自様々だろう。

 

ちなみにバイクの運転は楽しいので長距離歓迎だが、車の運転は楽しくないから長距離ツーリングは好きではない。

 

BMWのバイクの”長距離ネタ”で聞こえてくるのは『1,000km』という数字だ。

他のBMWライダーの話を聞いていて笑ったことがある。

 

BMWは長距離ツーリングに強いというけれど、実際はそうでもない。だって、ツーリングで1,000kmも走ると腰が痛くなるから』

 

もはやそれはバイクの問題ではない気がするのだが、、、、。
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BMW R1250RT


全長
2,235 mm

全幅(ミラーを除く)
990 mm

全高(ミラーを除く)
1,580 mm

シート高
805

車両重量
290 kg
燃料タンク容量
約25 L

 

タイヤ、フロント
120 / 70 ZR 17

タイヤ、リア
180 / 55 ZR 17

 

エンジン
型式
空水冷4ストロークDOHC水平対向2気筒、1気筒あたり4バルブ

ボア x ストローク
102.5 mm x 76 mm

排気量
1,254 cc

最高出力
100 kW ( 136PS )  /  7,750 rpm

最大トルク
143 Nm at 6,250rpm

290万円

 

本日乗るのは伝統的なボクサーエンジンを搭載したBMWバイクの中でも、もっとも長距離ツーリングに適した仕様の一台となっているR1250RT。前型よりも排気量が僅かにアップし、ホンダのVテックのような新しい機構も搭載されている。

シートヒーター、グリップヒーター、ナビに電動ウィンドシールドにスピーカーに、、、と長距離どんとこい仕様の旅バイクだ。
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サイドバッグ付き。
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エンジンは横に飛び出した姿が特徴のボクサーエンジン。

転倒時真っ先に接地しそうだが、、、。
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シートは厚みがあり、お尻が痛くならなそうなタイプ。
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市街地走行

エンジン始動!

ぶおーー!!

 

マフラー変えてるのかってくらい始動一発目の音が大きい。S1000RRなんかもそうだけど、スポーツする乗り物はエンジンかけた時に元気な音が聞こえると興奮する。

 

デカいウィンドシールドを一番下に下げて発進する。

低回転から力があり、発進で気を使うこともなく動き出す。

大柄なフェアリング故、鈍重な印象を持っていたが走り出すと軽々と向きを変える。

ギアはどんどん上げていってもいいし、2速か3速で引っ張り気味に乗ってもよい。

 

法定速度で走る際はどちらでも快適だが、低いギアで引っ張り気味の方がエンジン音が聞こえてきて楽しい。

ただし、エンジン音にドラマはなく平凡である。

 

また、運転していて気になったことが2点。

 

フェアリングが振動で揺れ続ける

一番上まで上げれば体に当たる風が無風になるほどの、高い防風性を誇るウィンドシールド。しかし、それ故大きく、2気筒エンジンの振動でウィンドシールドの先は絶え間なく揺れている。

目線の高さ位のものが小刻みに揺れていると結構目障りだ。

 

あとは最大まで上げると暴風能力は高いが、ウィンドシールドの高い原付のカブみたいでかっこ悪い。

 

②シフトアシストプロがプロではない

特に低いギア時。

1速から2速など、半クラなしで1速の高回転から唐突につなげたかのように

『ガッツンっ!!』

っと繋がる。

 

バイクなのでなかなか無いシチュエーションだと思うが、7割~8割入ったコーヒーカップをタンデムシートで持っていれば、変速時に半分はフロントライダーの頭にかける位の勢いがある。

 

3速から上はまだいいが、それでもエンジンとの相性なのか全然スムーズではなく、とても”プロ”とは名乗れないクオリティである。

手動チェンジ推奨。

加速チェック

開けた道で加速チェックする。

低いギアから加速していくとびっくり!こんなノロそうな風貌なのに、まさに【猛然】と加速していく。

その際のフェアリングの効果は絶大で体に浴びる風はかなり抑えられている。

予想していたよりも鋭い加速に驚いた。

これだけ速ければスピードに不満が出ることはなさそうだ。(少なくとも加速において)

総評

ロングツーリングにはもってこいのバイク。

大きなウィンドシールドや大型カウルで、このバイクの真価は距離を走り込むほどに発揮されるはず。実際、こんな短距離の試乗では魅力を感じきることは不可能だ。

 

ただ、短時間でも実力の片鱗を垣間見てわかったこともある。

 

このバイクは、ハーレーのウルトラのようにのんびり走るだけのバイクではない。

普通にスポーツできる速さを持っている。

長距離を快適に過ごす装備を持ちつつも、決して速く走ることを捨ててはいない姿勢にBMWのエンジン屋としての矜持を感じる。

 

素晴らしい。

 

300万円の車両価格でハロゲンライトは残念だが、バイクのスペックは相当に高い。
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