V6ターボのフェラーリ。
古くからフェラーリにはディーノにも搭載される6気筒エンジンはあった。
F1もV6ターボになって長く、いよいよ量産モデルにもV6ターボハイブリッドエンジンが降りて来た。嬉しいような悲しいような、何とも複雑な気持ちである。
新しい時代が来ている事を感じる
地球の環境を守るために、"地球温暖化を止めるのに役立つか分からない"とんでもなく厳しい規制を課せられている自動車業界。
前から思っているのだが、日本でも1万台に1台位しか持ち主がいないようなフェラーリがハイブリッド化して、地球温暖化に何の意味があるのだろうか。
例えば自分の知人のフェラーリオーナーの例だが、ガレージにしまったきりずっと動かしていなかったので『今年こそは走るぞ!!』と車検を取得して重整備に出したものの、蓋を開けて見れば
『一度も乗らないうちにまた車検が来てしまった、、、』
と言っていた。
オーナーが少ないうえにこんなオーナーも決して少なくないフェラーリ。
特別枠で何とかならなかったのだろうか。
フェラーリ新型296GTB
さて、94年に発売されたF355からサウンドチューニングが始まり、360モデナへより高域を強化した美しい音は引き継がれた。その後、環境問題が社会問題化してきたことでF430から音がこもり気味になり、458を超えて488ではついにターボが搭載された。
それでも、94年以前からからずっと続いているV8エンジンは続いていたが、ついにV6エンジンが登場したのだ。
この新型モデルがV8ターボのモデルと両立していくものなのか、F8に置き換わるのかは分からないが、ついにV6ターボ+プラグインハイブリッドか。
時代の変化を感じる。
新型車両は296GTBという名称だ。
スペックの概要は以下の通りだ。
296GTBに搭載されるエンジンは、新開発の120度V6ホットインサイドVツインターボF163ユニット。
エンジン単体での出力は663PSを発生。
これはフェラーリのロードカー用エンジン史上、もっともハイパフォーマンスのスペックだ。これに組み合わされる電気モーターは1基で167PSを発生し、システム総合出力は830PSにまで達する。
プラグインハイブリッドによるEV航続距離は、eDriveモードで25kmを実現。電動モーターとエンジンを使ったシステム全体のスペックは0-100km/h加速2.9秒、0-200km/h加速は7.3秒を記録し、最高速度は330km/h以上をマークする。
エクステリアデザインも非常にインパクトが強いものに。そのなかでボディサイズは全長4565mm、全幅1958mm、全高1187mm、ホイールベースは2600mmとコンパクトにまとめられているのが特徴だ。
フェラーリに失礼を承知で物申す
”ハイブリッド”っていう名前のモノが付くと『使い捨て』っていう印象がある。
結局先進の電子機器が付けばつくほど、後の世になって交換部品がない、、、とかってなりそう。昔はカセットテープに録音していたけれど、今では車で聴きたくてもカセットテープには対応してないみたいな、そんな事っていっぱいある。
自動車が家電化しているのは以前から思っている事なので、いよいよフェラーリもこうなるのかと寂しい気持ち。
勿論、速さとかカッコよさとか、運転したら楽しいんだろうな!っていうのは想像できる。
想像できるけれど、後世まで受け継がれる名車ではなく、ただの新型iPhoneみたいな感じがして”いつかは手に入れたい!”という気持ちは1mmも起こらない。
フェラーリが好きでお金持ちな人は関係なく買うのだろうけれど、自分だったら大好きな機械式時計で、ロレックスやヴァシュロンコンスタンタンが量産クオーツしか作らなくなったら買わなくなるな。間違いなく。
そんな気持ち。