俺はもともとデスメタルバンドのリーダーである。(画像はFleshgod Apocalypse、HMVより)
HATRED ANGEL(ヘイトリッドエンジェル)というメタルバンドを10年くらいやっていたが、自分の体調不良のため活動休止。才能がない分、他の人の倍は努力しなくては、と1日わずかな睡眠時間で、ぶっ通しで活動し続けたため体調を崩してしまった。メンバーとスタッフ、応援してくれるファンには大変迷惑をかけてしまった。
そんなメタラーなワタクシ、シンフォニックメタルが大好きなのである。
メタルなんて興味ない人がほとんどだと思うが、俺はこのジャンルは高級時計やスーパーカーに通じる世界だと思っている。何が似ているのかというと、技術的な極限や最高水準を目指しているからだ。車の馬力合戦しかり、時計の複雑機構の搭載数しかり。
実用という点では全く必要のないこの部分を徹底的に昇華している。
音楽におけるその技術とは演奏のテクニックであり、わかりやすいのが『速さ』だ。
このスピードに重きを置いているメタルジャンルは総称して『エクストリームメタル』と呼ばれる。そして、通常のポップスとは違い、歌よりも楽器の方が主役であることが多い。
今回は俺の大好きなメタルバンドのFleshgod Apocalypse(フレッシュゴッドアポカリプス)がイタリアより来日公演をする。シンフォニックな要素を取り入れたエクストリームメタルだ。
文字よりも聴いた方が早い。
Fleshgod Apocalypse - The Violation - SUBTITLED || TRADUZIDO - FULL HD
とにかく速い。
この手のジャンルはドラムが花形なのだ。通常、両手で叩くようなスピードを片手で叩いている。足で踏むバスドラムのスピードも正気の沙汰とは思えない。彼らの客層はプロアマ問わずミュージシャンが多い。
理由は、CDは加工できるのでどんな風にもできる。
しかし、それを本当に叩けるのか?とプロのミュージシャン達が監視に来るのだ。勉強に来ている人もいる。彼らはミュージックポリスと呼ばれている。
この曲のドラムカバーでわかりやすいものを貼っておく。
カバーなので本人映像ではないが、バックでのドラム演奏がどれほどのものかを知るためには分かりやすい。
極端な話、通常のポップスのライヴで、2時間のコンサートで叩くドラムの総打数を一曲で叩くようなものだ。
Fleshgod Apocalypse - The Violation - Darren Cesca, Fan Request
ライヴに行こうと思ったが、調べてみたらPVでドラムを叩いている人が現在叩いていない。
なぬ!
ドラムが楽しみで行くのにドラマーが脱退だと!!
よく見たら違った。
PV内でのボーカル&ギターが抜けたので、ドラマーがボーカル&ギターをやっているのだw
そして違う人がライヴではドラムを叩いている。明らかに自分が叩いたほうが上手いのに。
あのドラムをレコーディングでは自分で叩き、ライブではギター&ボーカルを演奏。ちなみに作詞作曲もしベースも弾けるそう。
天は二物を与えず、なんてとんでもない話。
なんちゅう多才なプレイヤー。
日本公演は今月である10月22日(火祝)23(水)なのである。
画像はlaut.deより