風を感じるミニ。
日本ではオープンカー需要は間違いなく低いだろう。
雨も多いし。
でも俺はオープンカーが大好きだ。バイクが好きなくらいだから、風を感じるのが大好きなのだ。オープンカーはドライブが特別な時間になる。いつもの普通の道が特別な道になる。
ミニクーパーのオープン版
まん丸オメメが何とも愛らしいデザイン。
BMWの傘下になったミニはまたそれまでのミニとは違う感じだが、根本にあるミニらしさを残しつつ良い進化を遂げている。俺は大好きだ。
メッキパーツが多いが使いどころにセンスがあるので、国産車のようにギラギラした威圧感もない。すべてが高級感につながっている。
これだけかわいいデザインになると、多少の性能の悪さにも目をつぶれてしまう魅力があるのだ。
オープンカー最高!
MINIクーパー コンバーチブル
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=3835×1725×1415mm
ホイールベース:2495mm
車重:1320kg
駆動方式:FF
エンジン:1.5リッター直3 DOHC 12バルブ ターボ
トランスミッション:6AT
最高出力:136ps(100kW)/4400rpm
最大トルク:22.4kgm(220Nm)/1250-4300rpm
タイヤ:(前)215/45R17 88W/(後)215/45R17 88W
燃費:16.7km/リッター(JC08モード)
価格:381万円
幌はイギリス国旗の模様。
開閉は少し時間がかかるが走行中にも操作することができる。
怒られちゃうかもしれないが、試しに動かしてみたら60km/h近いスピードでも幌を閉じることができた。やるな!
いちいち停車してパーキングにいれないと幌を開閉できなかった昔のオープンカーと違い、今のオープンカーは進化しているのだ。
ミニは塗装がキレイ!高級感がある。
車内は丸を基調とした可愛いデザイン。
ギアレバーはBMWそのもの。後席は狭いので日常的に使うには窮屈だが、広い荷物置き&非常用と割り切れば問題なし。
市街地走行
エンジンをかける。3気筒の元気なエンジン音が聞こえる。
特段、アイドリング中に3気筒エンジンの微振動が気になったりすることはなかった。
オープンにして走り出す。
オープンにするとき、一度サンルーフ相当の位置で止まるので頭上だけオープンにして、または最後までフルオープンにして、と2種類のオープンスタイルで楽しむことができる。
今回はフルオープンスタイル。
窓も一番下まで下げていれば盛大に風を感じるが、暑い日の海辺なんか走るなら、このくらい豪快に風が入ってくる方が気分が盛り上がるというものだ。
3気筒1500ccの136psと聞くと非力な感じがするが、上手に高回転まで回していけば元気に走る。オープンの効果が絶大で大して速くないのに、体が露出している分体感速度も速く楽しい!
勿論、ドライブモードで低回転重視で走っていてもトルクが細くてつまらないなんてことはない。
そしてゴツゴツ跳ねるとかそんなこともない。
ハーフオープンにして走ると風の巻き込みは相当に抑えられるが、刺激も減る。
オススメはフルオープンで窓を一番上まで上げた状態。
後席があるせいか風の巻き込みは大きい方。
加速チェック
開けた道で加速力と、ワインディングで軽くスポーツ走行も試してみた。
まず加速力だが、1500ccの136psなので当然驚くような加速はない。だが、パワーが無さ過ぎて運転の楽しみまで犠牲になっているかというと、そんなこともない。
快適にオープンカーを楽しめるのに必要十分な加速力は備わっている。
変速もそこそこ早くストレスもない。
ガッツリとアクセルを踏み込んでも、のんびりと回転数が上がっていくので、エンジンの高回転まで回るサウンドを聴きながら楽しく走れる。
続いて平地ワインディングで2~4速を使い、少し攻めた走りをしてみた。これは車高が低く、車が小さい分得意分野。スイスイと向きを変えて、怖くない丁度良い速度でスポーツ走行を楽しむことができる。
馬力が大きい車だけが楽しい車ではないということを教えてくれる車だ。
総評
幌を閉じて走れば静粛性は当然屋根有モデルより劣り、またギシギシと音もする。
何ともミニっぽいが。
しかし、そんなギシギシいう音だってオープンにできることを考えれば、小さなことになってしまうくらい魅力的な車だ。
車に興味がない人にこそ乗ってもらいたいと思う、運転することが楽しいと思える素敵なミニのオープンカーである。
とっても良い車でしたよ。