コンラッド東京ロイヤルスイート宿泊記の後編。
いつかは自分で泊まりに来れるようになりたいと思って通い続け、ついにはロイヤルスイート宿泊が叶ったコンラッド東京。さて宿泊した凡人の宿泊記の後編を書き綴ります。
日本人宿泊客のいない東京のホテル
年間何回かは泊まりに来ているけれどここ数年は日本人宿泊客は激減し、ほとんど見なくなった。レストランでランチやアフターヌーンティーを楽しんでいる日本人は見かけるものの、宿泊した翌日の朝食や宿泊客が集まるエグゼクティヴラウンジではもう9割海外のお客さんと言っても過言ではない。
エグゼクティヴラウンジで提供される料理も辛いものが多かったりするのは、日本人よりも海外のお客さんの舌に合わせた料理が増えていることが理由だろう。
昨今ではラウンジも混雑時には予約制になるが本日は予約制ではなく、自由な時間に来てもらって構わないと言われた。エグゼクティヴラウンジのカクテルタイムが始まってしばらく経ったのでラウンジに向かったところ既に満席で入れず。
席が空いたら電話してくれるという事で部屋で待つことになった。
子ども用の飲み物とモクテルを後ほど部屋に届けると言ってくれた。
さて部屋に戻ってのんびりしているとスタッフさんがモクテル持って来てくれた。
まだ時間がかかりそうな様子だったので先にレストランへ行く事に。
これはリビングに置いてあるバング&オルフセンのBeosound A5。
試してみたけれど結構音が良くて気に入った。
でもうちはスピーカーだらけなのでもう置く部屋が無い。
ロイヤルスイートでも各部屋にそれぞれポータブルスピーカーが置いてある。
リビング、メインベッドルームにはバング&オルフセン、もう一つのベッドルームにはJBL。
28Fにあるレストランセリーズへ。
お客さんは我々含めて8組いて日本人は自分たちのみ。
お子様用チーズバーガーとポテトのセット。
3800円也。
大人用のハンバーガーは5800円から。
モスバーガーなら家族全員分買える。食事を楽しんだ後はバーの生演奏を聴いて楽しむ。毎日違う人が演奏している。そしてさっき入れなかったエグゼクティヴラウンジに入ってフルーツや飲み物、軽食を。
ラウンジのスタッフさん達はみな予習して子どもの名前やアレルギー、好きなものなどを共有してくれているので、これが食べられないとかこれがきっと好きだと思うとか話をしてくれる。
頼もしい。
さて食べ過ぎて部屋に戻る。
エグゼクティヴラウンジも最上階37F、ロイヤルスイートも37Fなのでエレベーターを使わず横移動のみ。
ターンダウンサービスが終わっていて部屋は最初に入ったときのように綺麗に整えられている。使用したタオルやバスタオル類は全て新品に交換される。バスルームも一滴残らず水分をふき取ってくれてある。
寝室その②。パジャマも布団の上に置かれ眠るモードに変更。
バスルームその②。
次はどちらの湯船に入ろうか。
寝室②からリビング側。
奥側から。
使ったタオルは全て新品交換。
歯磨き粉はイタリア製。
各ベッドの枕元には夜に喉が渇いた時用のミネラルウォーターが用意。
過去に瓶の水は好きではないと話したのでいろはすに変えてくれてある。
使うかわからないサブのベッドも水の用意。
部屋に誕生日のケーキを持って来てくれた。
マンゴーのケーキ。
ナイフで切ってみたところこんな断面図。
優しい甘さで美味しいケーキだった。
以下は公式で紹介されてるロイヤルスイートのページ。
左上に満室となっているのは我々が宿泊しているから。
別の日付で検索すると1泊2日素泊まりの宿泊料金目安は1部屋辺りこんな感じ。
左上からコーナースイートベイビューやエグゼクティブスイートベイビューが所謂一般的なスイートの上の方。宿泊記前編で記載した②のグレードに相当。
上段右側にあるデラックススイートベイビューから下段の2ベッドルーム、、、ロイヤルが特別なスイートで料金が少し高めになってくる。部屋数も少ない。
更に上記の料金一覧は税サ別。
税金とサービス料が上乗せされた金額が総支払額になるので一泊二日で986,000円の部屋を予約しても総支払額は124万7690円と駐車料金になる。
なんか頭痛くなってきた。
さて頭痛くなってきたし、せっかくなので広いバスルームでゆっくりお風呂に浸かってのんびり過ごし、夜は寝るとする。
翌朝。
下界からの騒音は一切遮断されて静かな部屋。廊下の音も無い。
いい天気!
正面の森は浜離宮恩賜庭園。秋や冬には散策すると素晴らしいが、夏の今は外気温が35℃もあるので間違いなく倒れる。
ラウンジ朝食。
卵かけご飯用。東京烏骨鶏の卵。
かつおと山芋。
昨日から贅沢し過ぎているのでお腹いっぱいであまり食べられず。
満腹になって部屋に戻る。
またまたお風呂。
この浴槽、お湯溜めるときに天井から落ちてくるの。
そうするとさ温度確かめようと触ると自分にかかるし、放置しておいても周りにお湯が跳ねまくるのよ。満水になる頃には周囲一帯水浸し。
はじめお湯の出し方があってるのか自信がなくてホテルの人を呼んだ。
これ以外に溜める方法は無いと言う。
少し温くなってきたから熱いお湯を入れようとか難しい構造。
間違いなく熱湯の滝行になる。
ジャグジーというかボタン押すと炭酸泉みたいになるお風呂だった。
ただし相当煩い。
さて、チェックアウトは14時頃。
のんびりと過ごすことが出来たし今まで経験したことがない世界を見ることが出来た。
ロイヤルスイートに宿泊する意味
実際に我々家族が寝泊まりするのに226㎡もいらない。
26㎡でもなんとかなる。
が、ただ寝るだけとかそういうレベルの話ではないのよ。
ハイパー極貧時代にお金持ちのお客さんにコンラッドに泊まらせてもらった。
感動していつか自分のお金でも泊まりにこれるようになりたいと思った。
そして泊まりに来た。
また来た。
回数を重ねるうちについにはロイヤルスイートというコンラッド東京で一番大きな部屋に泊まることが出来た。
嬉しい。
それだけだ。
おい、10年以上前の自分聞いてるか?
将来君はコンラッド東京のロイヤルスイートで宿泊できるようになるぞ!だから腐らずがんばれ!!
そういう事だ。
比べるべきはいつでも自分。
昔の自分には全裸で逆立ちしてもできない事が今ではできた。
これが自分の自信になるし、ホテルステイが好きな自分にとって特別な体験。そして自分を選んでくれた妻や生まれてきてくれた子どもと共にここに泊まる事が出来た。
自分のようなお店の残飯を食べて飢えをしのいでいた底辺にとってこれは、過去の自分に対して最高に誇らしい事なんだよ。